♯自分 それよりも先
静かな朝の
薄暗い光の中
珍しくまだ記憶に残っている今日の夢のことを想う
夢の中の私は
次の研究に向けて前向きだった
いくつも掲げた次の研究について
別の指導教官に相談していた
まだ自分が知らなかっただけとの出会いを繰り返して
誰も知らなかった出会いを求めていた
あの気持ちを知っている
前しか見えなくなって、ただ前にしか進めないと思っているあの感じ
そんな無防備な私が
懐かしくもあり、危なっかしくもあった
研究で知ることができた
あの本物の気持ちは今も私らしく生きている
でも今は
自分が創造した、まだ誰も知らない出会いを求めている
過去の自分をただ哀れみの目でしか見られなかった自分が嫌だ
過去の自分も今の自分も全部仲良くできたらいいのに
私はずっと私を生きている
そんな当たり前なことを都合よく忘れないでよ