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【語学をもっと楽しく】キッカケは人それぞれ。つづけ方だって自由でいい。
2月からインドネシア語を始めました。月2回グループレッスンに通いつつ、こつこつ毎日少しずつ Duolingo (スマホアプリ)。
Duolingo ではフランス語もやっています。今日で619日目。「フランス語をマスターしたから次の言語」というわけではなく、フランス語の方もまだまだカタコトです。なぜ突然はじめることに…
謎のインドネシア語のカリスマ先生
キッカケは先月、英語ワークショップで行ったエルプラザ (会議室を借りられる公共施設)。わたしがワークショップをやった階に[調理室]があり、その部屋からなんともいい香りが。
のぞいてみると「ヌサンタラ 札幌インドネシア文化交流会」の皆さんが新年会をしていました。
諸々あり、その新年会に参加させていただくことに。そこで、ある年配の日本人男性に話しかけられました。
男性「オランウータンはインドネシア語なんですよ」
わたし「え、知りませんでした」
男性「オランは[人]、ウータンは[森]という意味」
わたし「森の人!お〜、そうなんですね」
男性「じゃあ、日本人ってインドネシア語で何だ?」
わたし「オラン ジャポンですか?」
男性「惜しい… オランジュパンだよ」
わたし「え〜、面白いですね」
男性「私は[Saya]っていうんだよ」
わたし「サヤ オラン ジュパン」
男性「そう![私は日本人です]って、インドネシア語はなせたね」
わたし「おぉぉぉ、すごい!楽しい!」
その男性は、それだけ言うとふらりとどこかへ行ってしまいました。
新年会が終わる時間になって帰り支度をしていると、「明日ここでインドネシ語のレッスンがあるから見学に来ませんか?」と誘われました。
その後は見学し、体験レッスンし、楽しくメンバーになりました。
あの謎の男性との短いやり取りで「インドネシア語おもしろい…」「なんかできそう!」そんな閃きが。彼は、人の心にインドネシア語の火をつけるカリスマ先生かもしれない。
キッカケ①ChatGPTからの提案
インドネシア語レッスンには30分の休憩時間があります。その時、他のメンバーがどうしてインドネシア語をやっているか聞いてみました。
それは、それは、個性的な方々の集まりでした。。。
まず、わたしと同じ日に入会したBさん。
「ChatGPTに『日本人が身につけやすい外国語を何ですか?』と聞いて決めた」
ChatGPTに語学学習を手伝ってもらう人はたくさんいるけど、[何語を勉強したらいいかアドバイスをもらう] これは珍しいのでは…
理由からするとインドネシア語に特に思い入れはないのかな、と思っていたのですが、わたしの予想は大外れ。
Bさんは今年中に[インドネシア語技能検定資格]のC級 (基本的なインドネシア語を理解できる。日常的な文章を書くことができるレベル) を目指して、とっても熱心に勉強しています。
会うたびに(超初心者のわたしにも分かるくらい)インドネシア語の知識が増えてる。かなり勉強している様子。
キッカケ②娘さんがインドネシア人と結婚
Eさんは、
「昔はインドネシア語のイの字も興味なかったけど、娘がインドネシア人と結婚してバリに住んでて。孫とも話せるようになりたいし」
娘さんが国際結婚したのをキッカケに外国語を学ぶって、素敵なお母さん。しかも、4月には、もう1人の娘さんもインドネシア人の男性と結婚するらしい。義父母が東京での結婚式にくるから、
「あちらのご両親とも少しでも話せたらな、と。自己紹介を紙に書いて持っていこうと思っています」
現実的で具体的で必要性が高いから、なんかどんどん上達しそう。
キッカケ③知人に誘われて
Wさんはマンションの管理人さんをしています。
その学生向けマンションには海外留学生がたくさん住んでいるらしい。住民の1人がラマさん。彼女は私たちのインドネシア語教室で先生をしてくれている。
「ラマさんに『インドネシア語を教えています。来ませんか?』と誘われたから通っています。他にもインドネシア人が住んでいるし、話せたらいいかなと…」
フットワークが軽い。見たことも聞いたこともない外国語なのに「わたしが先生やっています。習いませんか?」と誘われたら…わたしは多分行かない。Wさんはフットワークが軽い。それで1年以上続けているらしい。
あたらしい世界が広がるきっかけって、どこにあるか分からないものですね。
立派なキッカケや理由がなくちゃ外国語を学んではいけない…は思い込み
英語のカウンセリングをやっていると、たまに
「何となく英語が話せたらいいな」くらいの気持ちじゃ英語やってもできるようになりませんよね?
とか、
やっぱり定期的にTOEICとか英検とか受けるようにした方がいいんですよね?
と質問されることがあります。
いやいや、そんなことは全くありません。
語学って、ごくごく個人的な活動で、楽しみ方、味わい方は人それぞれ。
キッカケだって誰かに説明して「そうなんだ!」と納得してもらえる立派なものは必要ない。
何となく始めてたとしても、それが暮らしの張りになり、世界が広がることにつながったら、それが何より。
キッカケは人それぞれ。つづけ方だって自由でいい。
永木 れいか : 英語コーチ・日本語教師
外国語を身につけたい人にとって、学びのプロセスそのものが意義ある、楽しいものであって欲しい。その先に、自由でやりたいことのできる人生が広がる。そんな想いで外国語習得のサポートをしています。