フランス語「わたし」を助けてくれる英語の「わたし」
こんにちは。
フランスに1ヶ月滞在中の
英語コーチ/日本語教師の 永木れいか です。
趣味でフランス語を学んでいます(初級レベル)
いま、夫の海外出張に便乗して、フランスのストラスブールという都市に来ています。
さて外国語を話すって、どうしてこんなに尻込みするのでしょう。話せるようになりたい、と思って学んでいるのに。誰に頼まれたわけでもなく、自主的にやっていることなのに。
外国語として英語を学んで、話せるようになった経験があるので、少なくとも一度は、このハードルを乗り越えたはずなのに。
カフェやスーパーのレジや駅で切符を買う時など大体言われることがわかっている場面では「フランス語で話したい」とワクワクするようになりました。
ただ、少し込み入ったことや抗議めいたことだと「ちょっと、ここは英語で…」となってしまいます。こういう時に頑張って知っている単語を総動員して色々と言ってみるのが良い練習になるんだろうな、とは思うのですが。
今日、そんな場面がありました。観光ボートのチケットを買いに行った時です。
ストラスブールにはこんな素敵な観光ボートがあります。街が川に囲まれているのでクルーズすると、歩いてみるのとは違う街の様子が見られるらしく、地元の人にオススメしてもらいました。
昨日(土曜日)の夕方にボートのオフィスに行って月曜日の朝のクルーズ予約をしようとしました。
最初はフランス語で言ってみました。どうやら今日はできないらしい。
ここからは自信がないから、英語へ…
理由はよく分からないけど、なぜか当日と前日の予約しかできないらしい。
そして今日(日曜日)、クルーズの前日です。オフィスに戻って同じように言いました。フランス語でチャレンジ
たまたま昨日と同じ窓口の人なので、少し安心。ところが….
ん?!
どういうことかな?!
また、ここから英語。とてもフランス語では説明できない…
すると、数秒の仏頂面の後….
買えるんかーーーーい!
そのあと、普通にチケットを買うことができました。窓口の人も最初は「今日は買えない」と言ったことなどなかったことのように、スムーズに対応してくれました。
こういう開き直りの態度って、なんだかなぁ、と思う反面。すごいな、ちょっと羨ましいな、とも思う。清々しいくらいの切り替え。
これは英語の「わたし」だから言えた言葉だと思う。たとえ語彙を知っていたとしても今のフランス語の「わたし」はこうは言わない。そして、日本語の「わたし」もこうは言わないと思う。
日本語だとしたら、「昨日は前日と当日分を買えると聞いたのですが…」って言うかな。
日本語、英語、フランス語の「わたし」はそれぞれ違う。
その言葉を話すときの性格もちょっと違うし、語学のレベルに関連して自信の度合いも違う。
英語コーチングのクライアントさんに「どうやって自信をもって英語を話せるようになりましたか」と聞かれることがある。わたしの場合は、人よりずっと時間をかけて少しずつ「小さなできる」を積み上げていったことが大きい。そして少ないながらも力になってくれる友達がいたから。
だからフランス語の「わたし」もこれから変わっていくんだろう。話せることが増えて自信がついてきたらフランス語でも
こういう言い方をするのかな。それとも日本語の「わたし」みたいに別の言い方をするのかな。
語学を学ぶと新しい自分に会える。新しい自分を育てることができる。それが自信をもって外国語を話す自分を育てることにつながる。
これが、学びたての外国語を口に出すことに尻込みしがちな、わたしが学んだことです。
どうぞ、皆さんの外国語学習にお役立てください。
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