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好きな画家三選

美術には自慢じゃないが疎い。じゃあ何なら詳しいのよ?と聞かれると本が数冊書けるほど詳しいものなんて何もないのだが。

そんな僕が美術に興味を持ち自ら進んで展覧会に足を運ぶようになったのはお恥ずかしいが不惑を遙かに過ぎて50目前となった頃。予備知識がまるで無いので当時は瞬発力に任せて手当たり次第何でも観に出掛けた。様々な表現を観ていくうちに似たような画風の作家にときめく自分がいることに気付き、他人から尋ねられた時におずおずと「〇〇が好きです」と答えられるようになった。

共通して惹かれる要素その1はパッチワークやコラージュ。キュビズムの四角いモチーフが所狭しと並んでいるタッチも好きだしカンディンスキーのような線の暴力が生み出すリズムもドキドキする。

要素その2は色味。持っている絵の具を全てパレットにぶちまけたような極彩色に基本的に心踊るのだが鮮やか過ぎると途端に興味を喪う。原色のまま使わずに絶妙な配合でグラデーションをかけたり彩度を落として危うく類似色に近づき過ぎるような色味が並んでいるとワクワクする。

要素その3は具象より抽象。しかしぶっちぎりの抽象画ではなくて3D絵画のように暫く見つめていると隠されたモチーフが浮かび出てくるような作品にゾクゾクする。

そんな感じでドキドキしたりワクワクしたりゾクゾクしたりと忙しい僕が好む画家は下記の通り。一枚だけ選ぶのは本当に切なかったが頑張って選んでみた。

ワシリー・カンディンスキー
「小さな世界 Ⅳ」
パウル・クレー
「パルナッソスへ」
ジョルジュ・ブラック
「ギターを持つ男」

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