仕方ない事
世の中には沢山の嗜好があってどんなものにもそれぞれの魅力があるから惹かれる訳で惹かれて夢中になれることって素敵だよなぁとよく思う。
少し前までは自分の興味対象こそが最高だと信じていた節があるから同じ所を見ていない人の思考回路が理解できずナンデソウナルノ?と疑問に思うどころかストレスすら感じていた。
しかし、自分を客観的に評価してくれる有難い存在の総評を聞いて納得する部分が大きく、性的マイノリティである根っこ同様その嗜好も幾分マイノリティ寄りである事実をようやく受け入れつつある。
「だったら仕方ないじゃんねぇ」
SNS経由で流れてくる海外のダンスやアートの中で心を掴まれるものはやはり同じカテゴリーのマイノリティの人々が作り出すものが大半であり、性的指向が故に全く同じ思考回路になるとは断定は出来ないものの似たような偏愛が作用してそういう表現に落ち着きやすいのだろう。
再び「だったら仕方ないじゃんね」
57歳になろうとする年にしてようやくヘテロセクシャルの呪縛から解放され「I'm proud of me」と言える心境に達するとは、どれほど深い抑圧の中に自分を閉じ込めていたのか…よくやった!と今こそ自分を褒めてあげたい。
余談だが、よくレッスンの最後に「自分を抱き締めてお前はよく頑張ったと自分の身体を褒めてあげましょう」と言うのはもしかしたら僕自身に向けていた言葉だったのかもしれないな、と行動が先に在って辻褄が後から来るケースにまたしても苦笑。