別れと出会い
iPhone12に機種変する時に店員さんに「動画をよく観られるのであればiPad良いですよー!」と勧められて、というか唆されて半ば強制的に買ったiPad。
2年ぐらいは問題なく動いていたがある日恐怖のリンゴループに陥り死亡。Apple Shopで修理という手続きになりますとSoftBankでは取り合って貰えず、かなりの出費にて修理という名の下、直って手元に戻ってきた子は明らかに新機種。
それから2年の月日が経ち、プロのカメラマンに手伝って貰って高画質で撮影したのは良かったがいざ編集しましょ♪と上機嫌でSDカードを読み込もうとするがiPadはうんともすんとも言わない、という事件が勃発したのは去年の夏。
その時にようやく実感した「ストレージの闇」。
そう。データが重くなると64㎇のiPadなどでは全く歯が立たないのだ。ということで去年いよいよMacBookを導入することになった、という訳。
しかーし!
ここから新たな問題が。動画編集もインターネットもiPadはほぼ使わなくなり加速する老眼対策としてレッスンの時の音源用の役目しか果たさなくなってしまったこの子をどうしたものか?毎月¥4,000ちょっとの通信費と分割代金を払い続けているのにiPodの代わりにしかなっていないiPadを持っていることに完全に意味を失い、ならばもっと音質の良いSONYの WALKMANやその他の音楽専用デバイスに乗り換えた方が良いのか…と調べ始めたが、Apple Musicをそのままストリーミングで使えると謳っている機種達に様々な問題がある事実をYouTube等で知り(電源を入れてからの立ち上がりが5分かかるのはザラ、Android仕様なのでアップルとは相性が悪く音がプツプツ切れる、などなど)、それは宜しくないわと音楽デバイスの路線は諦めiPadでどうにかならないか模索していると。。。
「iPad Mini、良いですよ!」の神の声!
毎日持ち歩いていると今のiPad Air5は割とずっしりと肩に負担が来るので、一回り小さくて軽いMiniはとても有り難い。
気になるのは最新型が2021年発売モデルになるので少し古く、もしかするとこの10月に新製品が出るかも!の噂はあくまでも噂でしかなく、現時点で旧モデルを買ってこの先果たして何年ストレスなく使えるのか?という点。
詳しいYouTuber曰く、病院や教育現場などで重宝されているiPadというデバイスは新型発売をiPhoneのように毎年ではなく3年4年に一度という長期スパンで見ているので、iPhoneのように2年でへたってしまうことが無いように長持ちするように設計されているのだとか。
新品を買わずに中古を買うことにこれで迷いは無くなったのだが、次なる問題は音楽デバイスとして果たして有効なのか?という点。
現在はセルラーモデルなのでWi-Fi環境下ではなくとも再生に何の問題も無い。しかし、今後中古のiPad Miniを買ったとしてセルラーモデルを選び格安SIM会社と契約してどこでも使えるようにあつらえたら結局今までSoftBankに支払ってたのと大差ない出費になるであろう。Wi-FiモデルにしてiPhoneとのテザリングを使う、という選択もあるがその場合はiPhoneのデータシェア容量を激しく消費するしiPhoneのバッテリーも恐ろしく消費するし発熱も半端ないと皆さん口を揃えて仰る。
じゃあ、どうしたら良いのさ!?と半ギレしていたらこんな啓示が。
「常にストリーミング再生(5GとかWi-Fiを使ってネットに繋いで音楽を聴くこと)するのは電波環境が良い時には良いけれど、そういう環境下に無いケースの場合はダウンロード再生が音が途切れることもなく便利ですよー」
え?やだ!素敵やん!
早速今日の現場でiPadの回線をオフにしてダウンロードしたものを再生してみると。。。
何の問題もない!
さて、そんな経緯を経て入念に下調べしておいた現物を実際に見るために中野ブロードウェイの「じゃんぱら」なるお店へgo。先述のダウンロード再生したものを主に仕事で使う&ミラーレスカメラで撮った画像を転送してチェックするためだけの用途に相応しいものはどれかと店員さんに相談すると候補の二機種をショーケースから出して実際に見せてくれた。
二千円ぐらい安いパープルの子が珍しい色味なので本当は欲しかったが、対応してくれた店員さんは「画面周辺に液晶の色ムラがあり充電口に小傷があるので気にされる方は高くてもこちらのスターライト(現在所有しているM2 MacBook Airも同じ色)を選ばれた方が良いかもしれません」と言うし、実際に画面を見比べさせて貰ったけど確かにスターライトちゃんの方が綺麗な気がする(本当に目視では分からないほど差が無かった)ので後者に決める。
ちなみに今までの子は64㎇。賢い子だったのでApple Musicが占めるストレージは10㎇に満たない数値で抑えられてはいたが、今後ダウンロード再生がメインとなることや一時的にもミラーレスカメラの画像•映像データを取り込んでもパンクしない256㎇のモデルにした。
その足で行きつけのSoftBankに向かい今の子を解約してお返しするとしたら分割の残債はありますか?と確認すると「はい、ないよ、返してくれれば実質〇円よ」と言われたので取り敢えずデータ移行して二台を暫く併用してみて何の問題も無ければ先代をデータ消去して持参することにした。
これで年頭からずっと懸案だったiPad紛争には一区切りついた訳だが、相手は鉄壁の守り神、とはゆかずファジーでデリケートで移り気なモラトリアム青年のような存在。いつ何時「もう僕はセコセコ働きたくないのでこんな会社辞めます」と平気で言ってくるかもしれないので絶対的な信頼は置いていない。ガラスのように繊細な精神状態を刺激しないようにソッと扱い続けようと思う。それもまた醍醐味、なのである。