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電話は電話
2本続けてレビュー記事を書いてしまったので少々ネタ切れ。ということで今回は別の好きなもの、ガジェットネタをまた取り上げる。
ネットをチラチラ見ていると僕のようなApple製品後発隊は割と沢山お見かけして元々Appleなんて大嫌いだと豪語していたのにコロッと参ってしまった方が少なからずいらっしゃることにへぇ〜と思う。何を隠そう、僕もそんな一人。
携帯電話こそ普及し始めた頃からずっと使っているユーザーではあるが結局電話なんだし必要最低限の事が出来れば良いでしょ?と感じていたので最新鋭の機能を搭載した新機種には見向きもしなかった。デザイン性には少しは興味があったけど恥ずかしい程ズレた感性のため選ぶモデルは周りと被らないちょっと変わったものばかり手にしてきた。
そんな僕が舞台人として舞台に立ち続ける事に興味がなくなって引退しようと考えた時から俄かにApple製品に惹かれ始めたのだ。その削ぎ落とされた外観デザイン、わかりやすく親和性のあるUI、動画の美しさ、など上げ始めたらキリがないほど今まで毛嫌いしていた要素が全て長所に見えてきたから不思議だ。
初めての機種はiPhone XS。いきなりFace ID搭載の機種から入ったので正直ホームボタンの便利さはピンと来ないまま6年が経過した今になってiPhoneの Face IDもiPadのトップボタンでの指紋認証もなんかちょっと不便だなと感じ始めている。
同時期に始めたデジタル一眼レフカメラにも物理ボタン・ツマミがゴテゴテと付いているレトロな外観を重視したためFujifilm一択となった訳だが、Apple製品にもスタイリッシュな中にも「なんでここにこんなボタンが?」と戸惑うような謂わばスチームパンク的なデザインが施されたらもっと嬉しいのにな…と考えてしまう。
iPhone 16の発表から1ヶ月少し経って現時点での買い替えはキャリア残債のため無理だから諦めたが、何故か手元にあるiPhone 6sをしげしげと眺める度にその小ささと軽さとホームボタンの愛おしさにどんどん惹かれている自分がいる。既に最新OSの対象外とはなってしまっている機種ではあるが、本当に電話だけ出来れば良い用途ならば流石に6sは危険すぎるのでホームボタン搭載最後の機種iPhone 8に逆戻りする選択も有りなのではないか。
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そして何よりホームボタンが美しい。
高品質な動画はミラーレス一眼で撮れるし、重たいデータはMacBookで編集ができるし、ここぞという時のブラウジングはiPadで十分。ほら、iPhone、要らなくね?
まさかiPad Miniへの乗り換えがここまで波及するとは想像していなかったのでとても困惑している。なんでもかんでもハイスペックな商品がベストとは限らない。常に身近にあるものだからこそ目にして手に取っていちいち「あぁ、愛しいなぁ♡」と感じる方が日々の生活が豊かになる。
こうなってくると実家にある黒電話が最良な選択の気もしてくる。アドレス帳は勿論手書きの手帳。待ち合わせ中の急な連絡は駅の伝言板。込み入った話は手紙で。伝書鳩なんてロマンの最たるもの。
何気なく「黒電話」を検索したら「緑電話」「赤電話」「黄電話」「青電話」とズラズラ出てきた。そうそう、昔友人の家にあった「緑電話」、裕福な家だったのできっと高い電話なんだろうな…と思ってたけど黒電話と機能は全く変わらないらしい。赤電話の面構え、最高じゃないか!
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書ける部分に書いてたご家庭は多かった印象
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