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父が入院しました

7月の上旬頃に父に中咽頭がんが見つかりました。幸いなことにステージ1とのことです。治療法は抗がん剤か放射線か手術と3つの選択肢があったらしいです。

ただ、抗がん剤は父の腎臓の機能があまりよくないみたいで使用できないみたい。さらに、手術はがんの治療だけでなく、太もものの皮膚を喉に移植するという手術も必要で12時間くらいかかるそうです。なおかつ、術後は喉が渇きやすくなるという副作用があるかもしれない。

ということで、放射線での治療を選択しました。がんがステージ1ということや、放射線が効きやすいがんであるということで、寛解の可能性も高いそうです。そこは一安心です。

ただ、放射線治療にあたっては事前に虫歯を何本か抜歯しないといけないらしくそれも大変です。放射線も7週間連続で35回くらいやらないといけないそうです。

毎週月曜から金曜まで病院まで車で片道1時間弱通わないと行けません。ステージ1とはいえ、がんというのは相当大変ですね。

放射線治療は7月下旬頃から始まりました。放射線治療が始まる前に兄から聞いた話によると、一般的には最初はそんなに痛みがないみたいですが、回数を重ねるほどに痛みが強くなってくるそうです。

放射線治療の痛みって言われても、ピンとこないのが正直なところです。どんなふうに痛むのか考えるだけでも怖くなります。

今日地元の兄のところに帰る予定があったので、父に電話しました。寄り道して体の状態を確認しようと思ったからです。普段はすぐに電話に出るのですがつながりません。その後、すぐに折り返し電話がありました。

僕が電話に出ると、父の声がいつもと違います。放射線の影響でしょうか、うまく喋れないみたいです。痛みが強くて入院したとのことです。飲み込むのが辛いみたいでご飯も食べられないみたい。

兄にも伝えておいてくれと言っていたので、入院して間もない感じでしょうか。あまり長電話もできずにすぐに電話を切りました。

兄のところに着くと、ちょうど伯母さんから電話があったらしく、「親父が入院したらしいよ」と言ってました。せっかくなのでお見舞いに行こうという話になりました。

伯母さんが言うには、家族限定で2人までお見舞いができるそうです。今年の1月に母が大腸がんの手術で入院したときはお見舞い不可だったみたいですが、その辺は多少緩くなったみたい。

兄と2人で病院に行って、警備員さんのところで受付をして病棟に行きました。病棟の入り口のところにインターフォンがあって、そこで看護師さんにお見舞いの旨を伝えて、待合所みたいなところで待つことになりました。どうやら病室までは入れないみたいです。

しばらくしたら父が点滴のスタンドを持ちながら歩いて来ました。足取りはしっかりしています。開口一番「なんで来んだか!来なくていいって言ったのに!」と怒り口調。

病気で弱っている姿は子どもには見せたくないのか、病気を恥だと思っているのか、痛みが強いのか、人に迷惑をかけたくないのか、はたまた照れ隠しなのか。まあ少し話したら落ち着いて来ましたが。

話を聞くととにかく放射線の痛みが辛いとのこと。一昨日入院して昨日は放射線の治療を中止したそうです。放射線治療はまだ11回で残りは24回。まだ先は長いです。これからもっと痛みが強くなるとするとかなり大変そうです。

土日祝は放射線治療はないので、ゆっくり休んでもらって月曜日からまたがんばってもらいたいですが、痛いってわかっていることをやるって怖いです。あと数回ならともかく、まだ半分以上残っていますからね・・・

自販機の前で会話していましたが、「暑いから喉渇いてないか?」とか「お茶でも飲むか?」とか、親というのはいつまでも子どもの心配をするものなんでしょうか。

痛みが辛そうなので10分くらい話をして帰りました。最後に「もう来なくていいからね」と言ってました。子どもに迷惑をかけたくないという親心なんでしょうか。

こういうことをnoteに書いておくって大切だと思います。1年後くらいにあの頃は大変だったねって笑って見直せるといいですね。

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