1日1日を大切に生きよう
大人になると、どうしても毎日が同じことの繰り返しになります。休みの日に外食したり、たまに旅行したりはありますが、ほとんど同じような毎日を生きています。
結局僕たちにできるのは、そんな1日1日を大切に生きることだけなのかもしれません。
たとえ、今の仕事が退屈だからといって転職しても、新しい仕事を繰り返すだけです。慣れないうちは刺激があるかもしれないけど、慣れてきたら同じです。
それが、天職だろうとライフワークだろうと、同じことを繰り返すという意味では一緒です。
仕事は、お金になることよりも、大好きなことをした方がいいのは、その方が幸せだからです。ほとんどの人は、仕事をしている時間がいちばん長いと思います。
いちばん長く時間を過ごす仕事が、大好きなことだったらお金にならなくてもそれだけで幸せです。
お金のために好きでもない仕事をするのは大変です。何か夢があってそのためにお金が必要なら嫌いな仕事でもがんばれると思いますが、ただ漠然と将来が不安だからとか、老後が心配だからとか、そういう目的がはっきりしない状態でお金のために好きではない仕事をするのは辛いです。
だからといって、今すぐ嫌いな仕事を辞めようと勧めるわけではありません。たとえ嫌いな仕事だったとしても、何かしらのご縁があって今その仕事をしていると思います。
自分で主体的に決めた仕事でなかったとしても、周りの人や親に言われたとおりに流されて決めた仕事だとしても、たくさんある仕事の中からなぜかその仕事をしています。
こう考えると、今の仕事をしているのも何かしらの意味があるのかもしれません。
たとえ嫌いな仕事でも、大切に過ごすことはできると思います。嫌いな仕事の中に、ちょっと好きな仕事があるかもしれません。仕事の内容は退屈でも、人間関係は最高かもしれません。
どんな場面でも、ポジティブなことを探そうとすれば見つかります。毎日を退屈に過ごすのか、それとも楽しみを見出すのかは、何をやるかではなく、どこを見るかの違いです。
ポジティブな人はどんなに悲観的な状況の中にも、ポジティブなものを探し出します。ネガティブな人は最高に幸せな状況の中にも、ネガティブなものを探し出します。
1日1日を大切に生きることは、自分を大切にすることです。1日を30回大切に生きれば、1ヶ月間大切に生きたことになります。それを12回繰り返せば、1年を大切に生きたということです。
それを繰り返していくうちに、人生を大切に生きたというところにたどり着きます。人生を大切に生きるというのは、1日1日を大切に生きるということと同じなんですね。