過去の感情を癒して未来に向けて踏み出そう
人生は出会いと別れの繰り返しです。
出会いが増えるとその分別れが増えます。
出会いの中には、深くつながれた人もいればそうでない人もいます。つながりが深い人との別れほど、辛く苦しいものです。
つながりが深い人との別れというのは、そう簡単に真っ直ぐに受け入れられるものではないのかもしれません。愛する人との別れなんかは最たるものだと思います。
多くの場合、つながりが深い人との別れは、悲しみが苦しすぎるので、あれこれと対策を講じて取り繕おうとするように思います。
たとえば、感情を麻痺させて大丈夫なフリをしたり、実はそんなに深くつながっていなかったんだと思い込んでみたり、といった感じです。
人には防衛反応というものがあるのでしょうか。
これ以上悲しみを感じたらまずいと思ったら、感情を麻痺させることができます。
そうすると、本当に楽になるんですね。
たとえるなら痛み止めの薬を飲んでいるようなものでしょうか。だけど、痛み止めというのは対処療法なので、実際の傷は癒えません。
ちなみに心の傷は時間が経っても治りません。体の傷であれば何もしなくても時間が経てば自然と治りますが、心の傷は何もしないとずっと心の奥深くに残り続けます。
心の傷を治すには癒しが必要です。
大きな悲しみや苦しみを伴うような、つながりが深い人との別れの場合、ほとんどは心の傷がそのままの状態になっています。
その傷を癒さないと、本当の意味では前に進めないような気がします。傷を癒さないままだと、不思議と同じことを繰り返してしまうんです。
心の傷を癒すのは大変です。
どうしてかというと、心が傷ついた当時の状況を思い出さないといけないからです。
そもそも感情を見たくないから感情を麻痺させたのに、感情の麻痺を解いて再び当時の感情につながるなんて無理です。
だけど、無理をする価値はあります。
当時の感情を感じるのは怖いし悲しいし寂しいですが、その先には想像を超えた素晴らしい未来が待っています。
過去の感情を癒して未来に向けて踏み出してみませんか?