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瑠璃の部屋200

昨日は、アンサンブルだった。
休憩の時、リーダーが淹れたコーヒーを飲みながら、持ち寄ったお菓子を食べる。
で、雑談。

リーダーが、歯の治療でインプラントにするか、部分入れ歯にするか迷って。インプラントは50万だか掛かるので、部分入れ歯を今、試しているが、
「ここが当たるのよ、付けたくないのよ」とボヤきながら周囲に見せていた。

お菓子を食べ終えて、休憩終了となった時に、何やら探し始めた。
さっき見せていた部分入れ歯を紛失したらしい。

みんな、お菓子の袋を入れたポリ袋の中を確認したり、
周囲を探したが見つからない。
「実は、口に嵌めたんじゃないですか?」と冗談を言ったのだが、
「或いは、ポケットの中に入れたとか?」と、二度、促したものの。

「ポケットの中には、絶対に、入れない」と、確認もしない。

・・・多分、ポケットの中に、ハンカチか何かに包んで入れてる・・・

絶対に、入れないってところほど、無意識に入れる(ような気がする)。
しかも、付けたくない=嫌悪感のあるものである。
だから、却って、普段使わないポケットに入れた(ような気がする)。

でも、大先輩だから、言わない。そのうち、見つかる。

「眼鏡とか、掛けてるのに探すことありますよね?」と言ったら、
他の楽員が、「あるある」と、その手の話で、ひとしきり盛り上がった。

黒澤明が「七人の侍」の企画に当たって「誰もが協調できるストーリー」に拘ったらしい。なるほど、と楽員達の食いつき様を見ていて、そう思った。