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瑠璃の部屋222

次回のプログラムはカノンから始まる。
で、カノンは通奏低音から始まる。

昨日のアンサンブル。
団員の様子を見て、カノンの通奏低音を弾き始めた。
気分は、イケイケである。

ところが、(うわっ、早すぎる)

周囲に合わせて、それとなくペースダウンした。

グリーンスリーブスでは、ちょっと乱れたので男性が中断の合図を出した。
そういう役割にすると前回決めた。
俺は、自分が原因ですの表示のため腕を上げた。
そういう役割にすると前回決めた。

リーダーが全体の演奏をヒアリングして。
「よく分からないわね」
俺の方を見て「聴いていて」と。

手を休めて、全体の演奏を聞いていた。
「どうだった?」
「後ろの方は合ってました」

「そうね。連奏だと分からないわね」
各パートの譜面とペースを確認して、
どこの箇所で相違が出るのかを話し合い、
演奏になった。

「今度のは良かったわね」という声が聞こえた。


全てのプログラムを終えてから。リーダーが。

「さっきのカノン・・・」
「はい、早過ぎたと思って、周りに合わせました」
「それは、気が付いたわ」

3時に皆、上がるとのことで。
ホールが使える5時まで、アデリータの練習をしていた。
wi-fiが使えるので、youtubeの演奏に合わせて弾く。

「げ、こんなに早いんだ・・・」

聞くところによるとアデリータは先生の十八番で。
他の人の演奏の最後に先生がアデリータを弾いたらしい。
それを楽しみに聴きにくる人がいたとか。

それはそれは綺麗な音色だったらしい。