インドネシア本(5)「渦巻く南方」岡村テツヲ 著
25年間、東南アジアに住んだ筆者が綴るインドネシアで経験したエピソードを語ったエッセイ集。
軽い話だけでなく時に重い話だったり、驚嘆の話もあるのだが、なぜか軽やかでのんびりした熱帯の雰囲気が感じられるのは筆者の洒落た文章からだろう。
インドネシア人の人生観やインドネシア華人に関する分析等、さすが長いこと住まわれていただけあって鋭い指摘だ。
今のジャカルタと比べて当時は生活の不自由さはあるのだろうが、豊かさが本全体にそれとなく感じられ、軽やかに読める。
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