「REICOの読書日記」No57
Enjoy Reading 23 「老後の資金がありません」
垣谷美雨著 2018年
裏表紙より
「老後は安泰」のはずだったのに!後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費・・・しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘が報われるのか?降りかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントを与える家計応援小説。
映画?原作?
今日、同名の映画を見て、とても面白くて、原作も読んでみたいと思って、帰りに買ってきて読みました。基本的なストーリーは同じでも、いくつか違いもあり、どちらも本当に面白く、感動しました!
原作では前半の中心だった娘の結婚のことは、映画では結婚までいかない状態でしたし、その娘さやかの結婚相手も原作と映画では随分違っていて、それぞれに面白いでした。
また篤子の習い事は、原作では「お花」ででしたが、映画では「ヨガ」という設定になっていました。そして敦子が姑とやったいたずらのような人助けも、原作と映画ではちょっとニュアンスが違っていました。(しかしそれにしても映画の草笛光子の化けっぷりはすごくて、本当に驚きました。) 他にも原作では、お花の先生や、お花で知り合った友人の人生など、幸せって何だろうと考えさせられるようなサブストーリーもちりばめられていました。 (映画で出てきた篤子の両親はほとんど出てきませんでしたが・・・)
最後のところも、原作では友人のお母さんのお葬式が、心をうちましたが、映画では姑の生前葬がクライマックスでした。
ほかにも、原作では、老後の暮らし方として、地方への移住が、映画では、シェアハウスが出てきたのが面白かったです。
これは、是非、映画もみて、原作も読んで、両方楽しむのがおすすめです!