「空」のグラデーション
通常、晴れていれば昼間は明るく青空が広がり、
夜は暗く漆黒の空への変化する。
ただ、日の出前後と日の入り前後は、
東から西の空が大きく異なる色を示し、
空がグラデーションとなって現れる。
「多忙」に追われる現代人・日本人の多くは、
このような日々の「空」のグラデーションに気づくこともなく、
ただ、「白」と「黒」を行ったり来たりしてるだけ。
毎日の景色を素の目で眺めていれば、
単純に「白黒」「善悪」「左右」と分けることはできず、
どちらも混ざったような世界が展開していることがわかる。
「れい知」という概念もこの空のように、
昼間の明るい「1」と夜の暗い「0」を分けることもあるが、
朝焼け・夕焼けのように0・1区別がつけられないものも含む。
アナログ的な動きをする太陽の位置によって、
昼・夜と区別するデジタル的な峻別。
両方があってこそ、この社会は成り立っている。