2022年 5月29日REIC保育講座 生きる力を育む「言葉の発達」開催
先日は、生きる力を育む「言葉の発達」 ~AI時代の「生命の薬」~と題し、志賀先生に乳幼児のことばの発達と促しに関しての講座をしていただきました。
先ずは、ハレルヤのオイリュトミー(ルドルフ・シュタイナーによって新しく創造された運動を主体とする芸術)をして場を清め、乳幼児に言葉を伝えるとはどういうこと??身体全体を使って気持ちを伝える、音を乗せたエネルギーを届けるということを動きながら体験するところから始まりました。
普段言葉を発し、コミュニケ―ションをとっているけれど、その「声の質」を意識したことはあるでしょうか?まだ、言葉を習得していない乳幼児には「音」による関係性でコミュニケーションの土台を作っていくのだそう。
赤ちゃんがこの世に誕生し、おぎゃ~と泣き叫ぶことで肺呼吸が始まる。 そう、泣くことでコミュニケーションをとり、呼吸器官を強めていくのです。
乳幼児は身体全体を使って「しゃべる」。身振り手振り、足でジタバタ…
耳で聴いて、目で見て、喉や口を使って全身で言葉を模倣し、言葉を学び、発していく。その時、聴覚、視覚、だけではなくシュタイナーの十二感覚論の運動感覚、思考感覚、言語感覚など、平衡感覚を主要としていろいろな感覚を総動員しているのです。その過程で多種多様な感覚器官を発達させていくことは、タイトルにあるようにその子の生きていく力の土台を育んでいくことに繋がっているのですね!深い!!
その過程は人間が関わってこそできることではないでしょうか?こどもの言葉の発達や、遅れを気にする親や保育者はたくさんいると思いますが、「しゃべる」ことは決して強制できないですよね。どのように目の前のこどもを捉え、観察しどのように関わり、発達を促すのか?そうしたヒントがたくさん詰まった有意義な講座でした🎵
年齢に合わせたメルヘンの語り方や言葉の発達を促す指遊びなども実践しながら、直ぐに活かせていけそうなことも教えていただきました。
シュタイナー教育のすごいところは常に「なぜ」そうなのか?の根拠を学べるところ。
なぜ、指遊びが言葉の発達を促すのでしょうか?
なぜ、乳幼児にメルヘンを語るときには声の質やリズムを意識するのでしょうか?
知れば知るほど人間の身体の器官は全部繋がって関係していて、それは宇宙ともリンクしている、まさに人体はミクロコスモス(^^♪
最後には質疑応答で、感染症対策の中でみんながマスクをつけていることの言葉の発達における弊害は??という問いに志賀先生がいくつか答えてくださいました。実際にどのようなことが起きてくるのか?は5年後、10年後にならないとわからないと思いますが…私達大人は真剣に、今地球に生まれてきてくれているこどもたちの未来を考えないといけないな、と思いました。
録画視聴もできます👇
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