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豊かさ(セルフセラピーカードから)

こちらセルフ・セラピーカードは、一つ一つのカードが味のある、奥深いカードですが、今回豊かさのカードが出、その絵柄に目が吸い込まれました。この人たちは何をしているのだろうと。

GIFT/ABUNDANCE 豊かさ


恐らく船の人は果物売りでしょう。岸にいる人を相手に、貨幣のような紙片と果物とを交換しています。両側の岸の様子は全く違います。向かって右側の岸には果物は見当たらず、その岸に居る男女は船の人物から果物を買い、食べています。その対岸に居る背広の男性も、船の人物に紙片を差し出し、果物を買おうとしているように見えますが、よく見ると彼の足元には…。

このカードは、すべてのよいものが豊富に与えられていることを指します。それはテストに合格した人だけに誰かから授与されるようなものではなく、理由もなくただ与えられています。与えられようとしているものを素直に受け取ったり与えたりしましょう。受け取らなければ、与えることもできません。

カードの絵をよく見てください。男女は、果物が欲しければ買う必要があるでしょう。しかし背広の男性は、果物売りから買う必要があるでしょうか?彼に必要なのは、紙幣を差し出すことよりも、足元やそばの木をよく見ることではないだろうか。背広の男性は、すぐ後ろや足元に、ふんだんに果物が実っており、手を伸ばしさえすればすぐに食べられることに全く気づいていないようです。

果物(豊かさ)は、「私を食べていいですよ」と、話しかけてはくれません。ここにありますよと教えにきては、くれません。「豊かさを見つけ出す目」と、それをくったくなく、詮索もせず、「受け取る素直さ」を備えた人だけが、豊かさにつながり、味わうことができるのです。

 あなたのすぐそばにもたくさんの豊かさが存在します。どんな豊かなものが実っているのか、どうぞ探してみてください。そして、おなかがすいているなら、「これはいくらだろうか?代償を払えるだろうか??」などと詮索しないで、素直に受け取り、食べてみると良いでしょう。

また、ここに描かれている、貨幣のような紙片。人間界においては間違いなく、これも「豊かさ」のうちのひとつでしょう。

しかし、知らず知らずのうちに私たちの目が「紙幣しか豊かさに見えない目」に変えられているのではないか。貨幣の持つ、ギラギラチカチカした、刺激の強い「妖術的な豊かさ」を常時見せられ、慣らされ、目の感覚が麻痺して、すぐ側にある自然な豊かさを感知できなくなっているのではないだろうか。

カードをじいっと見ているうち、そんなことを問われているような心持ちに至りました。


はじめ、この絵に描かれているドラマがどういうものかがわからず、解説書を読んでも書かれていない。
ネットに紹介されているのは解説本をそのまま書き写しただけの内容の記事ばかり。でも自分なりにカードをよく見ることで、ゆっくりと、次々と、様々な見え方が現れてきます。これは、言葉で分かったつもりになっては場合は味わえない感覚、発見の連続です。これも、非常に豊かな体験です。

以上の解釈は、自分なりの感じ方ですが、ひとつの捉え方のサンプルとしてここに置いておきます。これが正解というようなものはありませんので、皆様の目や意識にはどんなふうに映るのかを試してみて頂きたいと思います。その時の参考になれば幸いです。

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