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佐賀暮らしも10年目

本当は今日じゃなくて明後日でなのだけれど、絶対忘れそうなので覚えているうちに書いておこうと思う。
タイトルの通り、佐賀で暮らしはじめて10年目がスタートしようとしている。丸9年という月日は長いような短いような気もするし、私は変わったような変わっていないような時間を生きている。

佐賀で暮らはじめて10年目がスタートしようとしているということは、私の結婚生活も10年目がスタートしようとしているということなのだなと思ってびっくりしている。早いよ時間。
私たちの結婚生活のスタートは、本当に婚姻届を出しただけの簡素なもので、結婚式も指輪もない。お互いに結婚式に呼ぶ人が思い当たらなかったし、私は妊娠中でつわりも酷かったし、結婚式をしようという気にならなかった。指輪にしても、私は金属が肌に当たると痒くなるし、つけないものは無駄だからいらないという結論になって買わなかった。なので私の左手薬指は今も空いている。

丸9年の間に結婚し、子どもを産み、仕事を始め、仕事を辞めて障害年金を受給するに至る一連の流れがあるけれど、ここ最近で一番しんどかったのは障害年金を受給するに至るまでの必要書類集めだったかもしれない。本当に20年近く前の初診日を確定させなければならないとかいう仕様は本当にやめた方がいいと思う。

10代の頃、所謂ケータイ小説全盛期だった。例に漏れず私もケータイ小説を書いていたし、私の小説を書くという行為の原点はそこにある。そこからしばらく忙殺されていて書くということから離れていたけれど、この9年の間に私は書くことに戻ってきた。これは大変喜ばしい事だと思う。
何かをしたいと思ったとき、私が最初に浮かべたのは書くことだった。昔から書くことは好きだったし、読むことも好きだった。地元に居た頃はブラックな環境で働いていたので、読むことも書くことも出来なかった。それを取り返すかのように今、読んだり書いたりしている気がする。

書くことを再開して思うのは、もう書くことをやめたくないなということだ。去年、公募に挑戦しようと決めたのはこのまま何もせずにいたら、いつか書くことを手放さなければならないような気がしたというのも実は理由にある。色々なことを諦めてきたけれど、これは何もせずに諦めていいことではないような気がしたというか。

佐賀暮らしをはじめて思うことは、地元の友人たちと会う機会はほとんど失われたし、こちらに仲の良い人は多くないけれど、たぶん自分の人生のなかで大きな転機になったし、今までは書けなかったものを書けるようにしてくれた9年だったなぁということ。

思いっきりどんどん書きたいなと思う。今年も去年と同様に挑戦すると同時に、去年と同じではなく前進していく1年にしたいと思う。丸10年を迎える来年には、私に新しい肩書きが増えていれば良いなと思う。そのためにも、頭の中の物語をどんどん書いていく。


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苑田澪
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