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泣きたい夜には泣けばいい
泣きたい夜には泣けばいい。最近はそう思うようになった。別に泣きそうな自分を我慢しなくたって、それを許容して生きていった方がきっと自分だって楽なのだ。
私は双極性障害、いわゆる躁鬱だ。躁鬱ってなんだよという方に簡単に説明すると、ハイテンションな時期(躁)とローテーションな時期(鬱)を繰り返す病気である。人より気分の波が大きいという言い方も出来るだろう。
私の場合は双極性障害のⅡ型と呼ばれるタイプ(今は呼ばなくなってきてるらしいけど)で軽躁と鬱を繰り返すタイプの病態だ。
この病気は単純に繰り返すだけではなくて、躁と鬱の混合状態になる場合もある。今の私はたぶんこの混合状態にあると自分では思っていて、すごくやる気もあるし、睡眠時間がガッと減っていても平気だし、色々なことに挑戦してやろうという気概にも溢れているのに、なんだかずっと泣きそうなのだ。ちょっと辛いのに、不思議と頑張れてはしまうというか。
自分の中からどんどん色々な物が勢いよく飛び出して行って、それをコントロールしたいけれど出来なくてもどかしく、イライラもする。書きたいことはたくさんあるし、スピードが上がるのはとても嬉しいのに、なんだかそれが悪いことのようにも思えてきたり。
その一方で、段々と『何者か』とか『一廉の人』とかいう漠然とした何かではなくて、はっきりと小説を書いて生きていく人になりたいと思ってきちんと行動している自分は認めたいとも思うのだから面倒臭い。
それで結局最近落ち着いた答えが、この記事のタイトルである。泣きたい夜に限らず、泣きたいときは泣けばいい。泣きそうで泣けないなら自分が泣きそうな物語などを持ってきて涙を流せば、ちょっとはすっきりする。
私を最近毎日泣かせるのは朝ドラの『虎に翼』。好きなキャラクターだった主人公のお兄ちゃんも、お父さんも、優三さんも居なくなってしまって寂しい。花江ちゃんや寅子みたいに、戦地へ送り出した大切な人が戻っては来てくれなかったという慟哭は、あの頃の日本にはきっとありふれていたのだろうと思うけれど、そんなものがありふれてしまう時代はもう、来てほしくないと思う。
話が逸れたけれど、とりあえず自分の感情を抑えつける必要なんてどこにもなくて、自分の心がバラバラになって壊れてしまう前にいっそ全部吐き出してしまったり、それが無理でも感情を爆発させたっていいんだよとは自分に言いたい。自分に言うのと同時に、私が大切だと思っている人たち全員に言ってまわりたいくらいだ。
まずは自分を守ることが第一で、他のことは二の次三の次でいい。そして、できる限り、好きに生きたらいい。私は自分で手に入れられる物は何でも手に入れたい強欲な性格だから、勝手に好きに生きます。人に迷惑をかけないのなら、自己の幸福のために生きることは何もおかしくないなと最近気づいた。遅すぎたのかもしれないけれど、人生はいつだって今が一番若いのでそれでよしとする。
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![苑田澪](https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/i1bbf72cee783.jpg?width=600&crop=1:1,smart)