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きみとぼく

 ぼくの世界は 小さくて 静かで 穏やかだ
  草の匂い 風の音 揺れる影
   心のなかに広がる
    無限の景色


     だけど きみがそばにいると
    なにもかもが変わるんだ
   きみがぼくの名前を呼ぶ声は
  風よりも優しく 光よりもあたたかい


 きみが笑えば ぼくもうれしい
  空も道も どこまでも明るくなって
   ぼくの心まで きらきらと弾む

    きみが泣けば ぼくもかなしい
   胸がいたくなるんだ
  きみの涙は ぼくの世界を曇らせるから

 でも
  ぼくはその涙を拭えない
   だからぼくは
    大丈夫だよ って
     ぼくがいるよ って
      きみの横に
       そっと寄り添うんだ


        ぼくの世界は
       きみの笑顔でできている
      きみがいるだけで
     なにもいらない
    小さなこの景色のなかに
   無限の光があふれている


  ぼくはどんなときも
   きみのそばにいる
    きみが疲れて足を止めるときも
     きみが前を向いて歩くときも
      ぼくの足音は
       きみとともに響く

        きみの喜びも
         悲しみも
 
       全部
        ぼくのものだから

      今 この瞬間がぼくのすべて
       きみといるこの時間が
        ぼくの止まらない永遠


   これがぼくの、
    ぼくだけの世界


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