月と太陽 陰と陽
月は太陽に照らされて輝く。
太陽がなくなれば、
月は見えなくなる。
私には学生時代
ずっと仲の良い友達がいました。
とても明るくて活発で
ハッキリ自分の
意見を言うコでした。
喜怒哀楽も激しくて
でもとても魅力的なコ
私とはまるっきり
正反対の性格。
でもなぜだか仲良くなって
引っ込み思案だった私を
引っ張り出してくれた。
長電話の楽しさを
教えてくれたのも
そのコ(ヨウコとします)
毎日のように電話した。
何をそんなに話す事があったのか?
きっとたわいもない、
友達のこととか、噂話、
男の子のこととか、将来のこと…
ヨウコに対しては
には私はとてもおしゃべりに
なれた。何でも話せた。
心から笑えた。楽しかった。
ヨウコのうちにお泊まりに行き、
夜中もずっと話して
翌日髪をあまりいじったことの
ない私の髪をアップにしてくれて
派手なリボンを付けてくれた。
「ほら可愛いよ!
ポニーテール」
そして
ミニスカートを
履いて、街に出かけた。
ヨウコといると自信が持てた。
何でも出来る気がしてた。
ある日ヨウコのお母さんが
私に言った。
「れいちゃんと知り合ってから
あの子はずい分変わりましたよ。
以前は言葉がきつかったのに
ずいぶん穏やかになりました。
れいちゃんのおかげよ
いいお友達でいてね。」
ああ 私もヨウコに何かしら
影響を与えてるんだ。
それならよかった。
社会人となり、
お互い忙しくなり、
人間関係も変わり、
なかなか会えなくなった。
時々夜、ご飯を食べに行ったり
はしていた。
2人でいた時にある男性と
出会いました。
私はその男性から誘われて
後日2人で会いました。
ヨウコには伝えていました。
私はその男性に対して
何も特別な感情は
抱いてなかったけれど、
ヨウコに黙っていては
いけないと思ったから、、、
でもしばらくしてから
その男性とヨウコが
付き合っていた事を
知らされます。
その事実を聞いた私は、
驚いて軽くショックを
受けました。
「仕方ないよね、そりゃあ
ヨウコの方がいいよね。」
別に傷付きはしない。
他にも、
いつものことだから、、
「ヨウコちゃんとレイちゃん
どちらも選びがたい。」
そう言われる事もよくありました。
明るいヨウコに皆
引かれてしまう。
私は暗いから仕方ないよね。
でも、それでもやっぱり
後からじわじわと
胸を締め付けてくる。
私にだって感情はある。
いつも穏やかだね。
感情が顔に出ないね。と
よく言われてきた。
対してヨウコは
劇場型 よく笑い、よく怒る。
私もよく振り回されてきた。
でもヨウコみたいな女性の方が
きっと一緒にいて楽しいよ。
周りは明るく幸せに
なれる。
太陽はものすごいエネルギーで
周りを照らす。
月は穏やかな光で暗闇を照らす。
陰と陽
どっちも役割はある。
月は決して太陽にはなれない。
でも太陽の光が
届かなくても そこに在る。
確かに存在している。
私は月の底知れぬパワー
に惹かれます。
じわじわと1人でも
輝ける自分へ
私はなりたい。
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