やることがない毎日の中で、映画だけが私を救ってくれた。

新型コロナウイルスの影響で、軒並み仕事が延期になった。
怒りをどこにぶつけていいのかわからないけど、仕方ない仕方ないと言い聞かせている。

思えば昨年末から走りっぱなしだった。
掴んだチャンスを離すまいと、必死だった。
途端に休みになってしまい、さてどうしようか?と毎日ボーッと過ごしている。
元来、動くことが好きな私は休みですらボーッとするのがもったいないと思う方。博物館や美術館、図書館、ショッピング…いろんなところに出かけたいのだ。
しかし、今は自粛の世の中。どこもかしこも休館中だし、ショッピングもしたいけど人混みがあったら…マスクももう残り少ないし…と考えるとあまり気も進まない。
メルペイの還元ポイント欲しさに近所のドラッグストアで化粧品や常備薬のストックを買ったり、スーパーに出かけるのみ。
友だちとの約束も、すべてキャンセルになった。

昨年末からアウトプットばかりで、このnoteだけではなくTwitterやインスタグラムもほったらかしだった。
だったらつぶやいたり写真を投稿すればいいんだけど、それもなんだかめんどくさくなっていた。
あれだけ整理したかった企画書も、全然進んでいない。

そんな中、ありがたいのが配信だ。
私はとにかく映画が観たくてしょうがなかったのだが、映画館に行くのも少し気の引ける今の世の中で、スッピンで部屋着でいても映画が観られるのは本当にありがたい。
この10日ほどで数本観た。観終わったあと、いつも感じたのは『あ~シナリオ書きたい』だった。

そのとき思い出した。スランプのとき、アイデアが思い浮かばないとき、レンタルショップや本屋に行くだけで書きたい欲が溢れ出たことを。
あらゆるクリエイターたちのオーラのような何かが漂っているのか?と思うほど、お店に行けば書きたい欲求に駆られていた。
配信の映画を観ていると、それに似ていた。
ステキだな、と思う俳優さんにも出会えて、頭の中では私のシナリオの上でその人が動いている姿が思い浮かぶ。

外は雪が混じったような雨。
混乱はまだまだ続いているけど、これが終わったとき日本は、世界はどんなふうになっているんだろう。
それまで元気でいなきゃ。
せっかく書きたい欲が溢れ出てるんだから、その火を消さないでおこう。
今日の雨に濡れないようにしなきゃ。

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