三井玲衣

脚本家/Japanese scriptwriter モノガタリラボ所属 YouTubeドラマ『ラ・カンチャンチャラ』『おやじキャンプ飯』/ラジオドラマ/第15回京都映画企画市『サバイバル忍者』受賞/OSAKA48HFP2022『いつも笑顔で』グランプリ受賞/日本史と神社仏閣好き⛩

三井玲衣

脚本家/Japanese scriptwriter モノガタリラボ所属 YouTubeドラマ『ラ・カンチャンチャラ』『おやじキャンプ飯』/ラジオドラマ/第15回京都映画企画市『サバイバル忍者』受賞/OSAKA48HFP2022『いつも笑顔で』グランプリ受賞/日本史と神社仏閣好き⛩

最近の記事

私の巻きスカート、あの子のネクタイ。

 大島あきらは相変わらずあの巻きスカートを履いた。自転車から降りる時も学校の廊下を走る時も、赤をベースにしたタータンチェックの巻きスカートがひらりと舞う。身長が180㎝を超えるあきらがこんなスカートを履いても、生徒たちは誰も気にしなくなった。 あきらが教室に入ると、唯一こちらをじっと見てくる人がいる。神田ひろみ。私服での通学が認められているこの学校で、毎日ネクタイを結んでくる。でもいつも曲がっている。ひろみが毎朝じっと見てくる時にそれを指摘しようとするが、その前にふん!とそっ

    • 夜明け前が1番暗いって話。

      この1週間ほどで自分が向き合うべき課題に向き合わされる出来事が多くて嫌になっていた。 恋愛も仕事もここのところ、打っても打ってもヒットにはならなかった。 焦るばかりでしょっちゅう空振りだ。 目の前は真っ暗で、どうしていいかわからなかった。 「なんで私ばっかり」 「私の何がダメなんだろう」 「いつもこんな結果だな」 と、ネガティブな自分が出てきて落ち込んでしまう。 落ち込んで落ち込んで落ち込んだ先にふと、戦略とか打てるバッティングフォームとかいろんなことが必要なのだろう、と気

      • 大切さを知るということ

        7月中旬からとあるキャンプ場で、9月公開予定のweb連続ショートドラマ『おやじキャンプ飯』の撮影に参加させてもらっていた。 一昨日クランクアップし、いま思うことを記したい。 この企画はあまりにも急ピッチで進んだものだった。 5月初旬、監督から「リモートドラマをやりたい」と持ちかけられ、会議を進めたがなかなかいい着地点が見つからなかった。 そんな中、監督が「いつかキャンプドラマをやりたい」と言ったことから、どんどん話は進み、本当に制作することになってしまった。 6月、主演に

        • 会いたい人に、会いに行く。

          新型コロナウイルスは今もまだ猛威を奮い、毎日の不安は拭えない。 それでも2か月も自粛生活を送っていると慣れてくるもので、家での遊びが増えてきた。 私はBUMP OF CHICKENが大好きなのだが、そのBUMPが期間限定でライブ映像を公開してくれ、毎日観ている。(ライブに参戦したのに、である) さらに、去年からハマりにハマりまくっているNulbarichも武道館で行われたライブを限定公開していて、至福の時間を過ごした。 ヒマなもんだから新しい音楽や演劇、映画に触れられ、

          やることがない毎日の中で、映画だけが私を救ってくれた。

          新型コロナウイルスの影響で、軒並み仕事が延期になった。 怒りをどこにぶつけていいのかわからないけど、仕方ない仕方ないと言い聞かせている。 思えば昨年末から走りっぱなしだった。 掴んだチャンスを離すまいと、必死だった。 途端に休みになってしまい、さてどうしようか?と毎日ボーッと過ごしている。 元来、動くことが好きな私は休みですらボーッとするのがもったいないと思う方。博物館や美術館、図書館、ショッピング…いろんなところに出かけたいのだ。 しかし、今は自粛の世の中。どこもかしこも

          やることがない毎日の中で、映画だけが私を救ってくれた。

          臓器に涙した日

          やっと落ち着いたので、書いておこうと思う。 6月の上旬、子宮筋腫摘出のために入院した。 手術は4時間。 術後は尿道や点滴、ドレーンなど複数の管が刺さっていた。 それがひとつ、またひとつと抜け、最後の管が抜けた。 「シャワーなら大丈夫だから」 と、主治医が言ってくれた。 それまでは入浴禁止で、高熱を出して汗をかいていたのに入れず、とにかく気持ち悪かった。 だから早速お風呂に入った。 脱衣所で自分の体を見る。 大きな筋腫が3つあったため、開腹手術だった。 縦に切られた下腹部に

          臓器に涙した日

          改名します。

          と、いっても字を変えるだけですが(笑)。 『満井玲衣』という名前は気に入ってる。 考えて考えて考えぬいた名前だし。 それをなぜ、変えるのか? 「字画が悪い」と言われたからです(笑)。 私は占いとかスピリチュアルが結構好きなんだけど、 この間、友だちに誘われて姓名判断をする人のところに連れていってもらった。 そこで言われたのが「『満井玲衣』という名前は確かに画数がいいけど、作家としてはちょっと弱い」と。 どうやら普通に生きる上ではいいらしい。 人の縁に恵まれ、充実した毎日を

          改名します。

          好きなものを明確にする作業

          仲がいい友だちと『好きな異性のタイプ』の話になった。 友だちは楽観的で、いつも楽しそうな男の人が好きなんだそう。 うん、友だちと似てる。あなたもそんな人だ。 私は、見た目はクールだけど中身が熱い男の人が好きだ。 一見、何を考えてるのか分からなくて、前髪もBUMPの藤くんばりに長くて、たぶん一度は「恐そう」といわれたことがあるような目つき。 でも、中身は友だちや家族思いで、やりたいことやしたいことがあって、実現するために奮闘する。 いわゆるギャップ萌え、なのかもしれない。

          好きなものを明確にする作業

          イメトレって大切。

          好きな言葉のひとつに『イメージできることは実現する』がある。 私は総理大臣になっているイメージはできないし、違和感がある。 ミュージシャンになっているイメージも、同じだ。 自分が人前で歌うなんて、とても想像できない。 でも、自分が脚本家としてスタッフロールに名前が載ることはイメージできてたし、なんら違和感はなかった。 きっと自分の中で『そうなる』と思っているからなのだろう。 以前、知人からある学校で脚本の書き方の講義してくれないか?と、依頼された。 今まで講義なんてしたこ

          イメトレって大切。

          根拠のない自信。

          以前、『先輩Rock you』という番組の中で、茂木健一郎さんが言ってた言葉が好きだ。 『根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をしろ』。 私は最近、根拠のない自信だけで生きていると思う。どんなことも。 「恐いなぁ…」 「大丈夫かな…」 と思っていても、行きつくところまで行ってしまうと、なにかがプツンと切れるときがある。 すると、 「あ、できるわ」 と、なってしまう。 もしかしたら根拠があるから、そう思うのかもしれない。 でも「これができたら自信がつくだろう」と思うこと

          根拠のない自信。

          飛躍。

          しばらくでした。 放置しすぎたなぁ。笑 書くことはいっぱいあるんだけど、書く時間あったら原稿書きたいからほったらかしでした。 2018年。いい年だった。 自分にとって何が大切で、何を置いていけばいいのか、向き合う年だった。 まぁ2017年もそうだったんだけど。 2016年に嫌でも自分と向き合わないといけないことができて、恋愛も仕事もたくさん恥をかいてきた。 それで気づいた。ああ、今までの私は‟偽物”だったって。 本当の自分を出すのが恐くて、猫をかぶってた。 本当の自分を見

          私たちは知らず知らずに光へ向かって歩いていた。

          Twitterに書こうと思ったけど、長くなりそうだし、忘れないうちにここに書く。 昨日、友人と飲みに行ってきた。 彼女とは2年前、神社好きが集まるコンパで知り合った。 長らく連絡をとっていなかったが、今年の5月に別の友人から飲み会に誘われ、彼女に久しぶりに連絡をとったことから、ちょこちょこLINEをするようになった。 そのときから不思議だったのが、私がその飲み会に誘う前、彼女はふと「れいちゃん、どうしてるんだろ?」と思ったらしい。 また、私もなぜか彼女の顔が浮かんだので、

          私たちは知らず知らずに光へ向かって歩いていた。

          長所を伸ばすこと。

          以前、短所を受け容れるほうが手っ取り早い話を書いた。 それと同時に『長所を伸ばすこと』もとても大事だと、最近気づいた。 短所も使い道を代えれば強みになるけど、その道が分からない間は長所を伸ばしたほうが時間の無駄遣いにはならないと思う。 この間、友だちが「私は優しすぎるから、他人になめられるんだ」と悩んでいた。 でも、その優しさに救われている人はその子をなめる人以上にいる。 そのうちの一人は私だ。 長所を伸ばした方が、社会貢献になるとさえ思う。 優しい人なら、傷ついた人の

          長所を伸ばすこと。

          周りは私の写し鏡。

          久しぶりの投稿になってしまった。 慌ただしい毎日だが、充実している。 そんな中でつくづく思うのが、私の周りは私だな、ということ。 この世は『鏡の法則』で成り立っていて、現実は自分の心を映している、という。 自分を受け容れられるようになってから、付き合う人が変わった。 話せば話すほど、根底にある熱量や葛藤が似ている人たちばかりだ。 ただ、いい面だけじゃない。 上から目線でアドバイスする人もいるし、一面だけを見て『満井玲衣』という人間を決めつける人もいる。 いちいち苛立って

          周りは私の写し鏡。

          短所を直すより、受け容れた方が手っ取り早い件。

          私は自分の短所をすぐ直したがる。 『努力は報われる』という言葉が好きで、報われたこともあるもんだから、自分の短所を直したら報われる、幸せになれると思っていた。 前回も書いたが、自己否定をどうにかしたくて、この1,2年はひたすら自分と向き合っている。 すると、どうしても短所ばかり目がいくようになる。 そして、責めてしまう。 「れいちゃんアホや〜ん」と言われて、カチンときた私は冗談が通じないなぁ…。 『あの人と目を合わせずにバイバイしたけど、変な風に思われてないかな…』と気に

          短所を直すより、受け容れた方が手っ取り早い件。

          自分のために泣いてあげる。

          先週、交通事故に遭った。 朝、バイクに乗っていて直進していると、前を走っていた車が急に左折し、巻き込まれてしまったのだ。 幸い、骨折や脱臼、すり傷もなく、軽い打撲だけで済んだ。 相手も誠意を持って対応してくれ、事なきを得た。 しかし、さすがに夜には痛くなった。痛み止めを飲むほどじゃないが、処方された湿布を貼り直した。 「つめたっ」と顔をしかめると、だんだん泣きそうになった。 「なんでこんな痛い目に…」「でも、私の不注意もあっただろうし…」 私の心の声が頭をぐるぐる回る。

          自分のために泣いてあげる。