ふたりはがらくた
――誰かに笑われたり、石を投げられたり、がらくただと揶揄されるマイノリティだとしても、僕らはいつだって笑い合いながら、自分たちの日々を綴っていきます。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「ふたりはがらくた」というテーマで話していこうと思います。
今日は8月23日。「ふみの日」です。日本郵政は「23」が「ふみ」と読めることから、毎月23日を「ふみの日」、つまり、手紙の日と定めているんです。
手紙好きで、手紙を綴るように言葉を紡ぎ、手紙を贈るようにインスタでDMを贈り合っていた僕と僕のパートナーは、2023年7月23日、その日にふたりの物語を始めることにしました。
ふみの年の、ふみの月の、ふみの日を記念日としたのです。
1カ月前に僕らは1周年を迎えました。ふたりで手紙にまつわる場所を巡ったり、10年後のふたりへ手紙を贈ることを決めたりしました。まだ物語の第1章が始まったばかりというのに、遥か彼方のページで回収されるような伏線を張ることになったんです。
昨日の記事でも話題にしましたが、一昨日は手紙に同封するミサンガを一緒につくっていました。ハンドメイドの小物づくりが得意なパートナーからすればミサンガづくりはお手の物。紡ぎ方を教わりながら、ふたりの眩しい未来を手繰り寄せていました。
学生も終わって、社会人になって、手紙とかミサンガとか、そういったものにすこぶる価値を見出して、ふたりの未来に伏線を張るために時間を費やす。そんなことを愚直に馬鹿真面目に続けているのが、僕とパートナーなんです。
人によってはがらくたなのかもしれません。今の時代、手紙を書く習慣が一般的ではないし、ミサンガをつくるなんて小学生じゃあるまいし大人のすることじゃないのかもしれない。
それでも、僕らにとっては我楽多。
自分たちが面白い、楽しいと思ったものをやっているだけなんですよね。僕たちが惹かれ合ったのは、面白い、楽しいの感覚が似ているから。たとえ誰かにガラクタだと呼ばれても、それでいいやって、自分たちがしあわせならそれでいいじゃないかって、今では強く思っているんですよね。
一昨日、米津玄師の最新曲「がらくた」のMVが公開されたんですが、ふたりでそれを観ました。
「僕たちみたいだね」
なんて言葉をつぶやきました。パートナーは少し目を光らせながらうなづきました。誰かに笑われたり、石を投げられたり、がらくただと揶揄されるマイノリティだとしても、僕らはいつだって笑い合いながら、自分たちの日々を綴っていきます。
米津玄師「がらくた」。そんな決意をくれた一曲、みなさんも是非聴いてみてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240823 横山黎