涙色の未来が待っている。
ーー100人いれば100通りの人生があります。それぞれにとって正しい努力の仕方と方向があって、それを見つけられるかどうか。それが人生の課題だと考えます。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「『正しい努力』と『自分の居場所』」というテーマで話していこうと思います。
📚読書会に参加してきた!
昨夜、茨城県勝田駅徒歩0分のところにある「Cohako」というカフェで開かれた読書会に参加してきました。
古本屋を併設したカフェで、僕もこれまでに何度か立ち寄っています。内装も読書会にふさわしいし、コーヒーもおいしいのでお気に入りのお店のひとつです。
読書会の主催は大学院生のゆりあさんという方で、以前知り合いを通じて出逢いました。吸血鬼を研究している方で、読書会でも吸血鬼の登場する本を紹介していました。恩田陸さんの『愚かな薔薇』という本です。
そんな風に、自分のお気に入りの本を紹介していく形で会が進行していきました。
ちなみに僕は『ない本、あります』という1冊を紹介しました。
1枚の写真から装丁だけをつくるというTwitter上の企画から始まった本でして、本文が1行も書かれていなかったんです。書籍化するにあたり、読める本にするべく著者が5ページ程度の掌編を添えました。見ても楽しめる、読んでも楽しめる、そんな本です。
詳しい紹介はこちらから↓↓↓
昨日の参加者のなかにはまさかの出逢いを果たした人もいました。同じ茨城大学の後輩なんですが、実は2週間前に作家の高野史緒さんの講演会で顔を合わせていたんです。
僕は今、全国大学ビブリオバトルに挑戦中でして、今度11月5日(日)の昼に県大会に参加します。ここで勝てたら全国大会に行けるのでそのための準備をしている今日この頃です。
この前優勝した大学大会で僕が紹介したのは『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』という青春SF。高野史緒さんの最新刊でした。
高野さんが茨城大学の卒業生ということもあり、先日、講演会をしに大学にいらっしゃったんです。大学大会に臨む前に、高野さんの話を聴いておこうと思い、僕は参加してきました。
そこで学生代表で登壇し、高野さんと対談されていたのが昨夜の読書会で会った後輩だったのです。
#不思議な巡り合わせ
講演会の日は話すこともなかったのでもはや初めましてだったんですが、どうやら彼は僕のことを知っていたようです。彼自身、読書会に参加するくらいですから本好きですし、文芸部に所属しているから書く方も好き。そんな彼ですから、本関連のアンテナが立っていて、大学生作家として活動している僕のことを知っていたというわけです。
そんなことも言われまして、もう悪いことはできないなあと思ったのと同時に、自分は今、ちゃんと進むべき方向へ動いているなと実感したのです。
📚自分の居場所とはどこか?
時を同じくして、今度脱出ゲームを一緒に企画運営していくつもりのしゅんちゃんから連絡が来ました。
彼は僕と同じ教育学部の国語選修の学生で、同い年なんですが浪人しているので今は3年生。彼が1年生の頃にひょんなことから仲良くなって、定期的に会って話したり、一緒に遊びにいったりしています。
昨日のLINEの内容は教育実習のことでした。
一昨日、初めての教育実習が終わったみたいで、なんだかんだ上手くいったそうです。僕が去年行ったところと同じ実習先で、なんなら指導教諭も同じでした。
その先生から去年僕が実習最終日に号泣したことを聞かされて驚いた話もされました。
ちなみにそのときのnote↓↓↓
話はそこから「自分の居場所」について発展したんです。
しゅんちゃんが「教育実習頑張ったけど、泣けなかったから自分はまだまだ努力してないんだなぁ」とこぼしました。
僕は「涙を流せる場所」=「自分の居場所」という持論を持っているんです。涙するくらいに努力できる場所こそが自分のいるべき場所で、逆にいくら頑張っても涙を流せないならば(報われないならば)、自分の時間やお金や労力をかける場所を変えた方がいいと考えます。
だから、しゅんちゃんが泣けなかったのは、頑張らなかったわけではなくて、頑張る場所が違っただけなんだと僕は思うのです。
僕が思うに、彼の居場所は「脱出ゲーム」や「体験する物語」。彼は自分が思う以上にそこに時間とお金と労力をかけることができているんです。だからこそ、僕は脱出ゲームの企画運営に関わりたいと思ったし、精一杯お手伝いしようと思ったんですよね。
📚正しい努力の先に
一応誤解を解くために説明しておくんですが、僕が去年教育実習で号泣したのは、もちろん実習をやりきったからでもあるんですが、より大きい要因は、「相方の物語に心を動かされたから」でした。
僕ともうひとりの女子が同じ先生に指導を受けていたんです。切磋琢磨した仲なので、教育実習をきっかけにより仲良くなりました。
そんな彼女が実習最終日、僕の隣で涙ながらに実習の総括を語ったんです。小学生の頃から先生になりたかったこと、大学に入ってからその夢に迷いが生じたこと、教育実習で試行錯誤しながら授業づくりに向き合ったこと、そして、そんな3週間を心から楽しいと思えたこと......。彼女の物語に耳を傾けるうちに、気がつけば僕も涙が止まらなくなっていました。
僕が頑張ってきた日々を思い出したからでもありますが、彼女の物語に魅せられて、「やっぱり人生に勝る物語はないな」と再認識したからです。
100人いれば100通りの人生があります。それぞれにとって正しい努力の仕方と方向があって、それを見つけられるかどうか。それが人生の課題だと考えます。
きっとしゅんちゃんは「脱出ゲーム」だし、教育実習で号泣した彼女は「教師」。
そういえば、偶然にも彼女も2回目の教育実習が終わったばかりで、賑やかな黒板の写真をインスタのストーリーに載せていたんです。それに反応したら、「しっかり子どもたちの前で号泣してきました!」と返事が来て、やっぱりそういうことなんだなと。
さっきも触れたように、僕はビブリオバトルに挑戦していて、それもあって最近は本にまつわる発信や、読書会への参加、イベントの企画運営を行っています。ビブリオバトルでちゃんと勝つためには何をすればいいのか。日々その問題と向き合っているんです。
正しい努力の先にしか叶う夢はありません。努力の仕方と方向を見誤らないようにしなければいけないのです。
応援してもらえる人になること。
当日まで丁寧に告知していくこと。
ビブリオバトルとは何か教育していくこと、
文字だけではなくて自分でやってみせること。
その動画を公開すること。
本好きな人と繋がること。
挙げればきりがないですが、以上のような活動こそビブリオバトルで勝つための正しい努力の仕方だと考えていて、案の定、最近僕に話しかけにきてくれる人はビブリオバトルの話をしてくれるし、来月の地区大会に参加すると言ってくれる人もいるし、昨日の後輩のように思いがけない出逢いに恵まれたりする。
余談ですが、読書会が始まる前に、バイトの後輩に遭遇しました。学校帰りに、「本屋だし横山さんいるんじゃね?」と「Cohako」の中を覗いたら、本当に僕がいたという奇跡というべきか謎というべきか不思議な遭遇でした。
ただ、本屋と僕がつながっていることが嬉しくて、「ちゃんと動いてきて良かったなあ」と振り返ったものです。
今夜は「TALK ABOUT!!」というイベント。自分の好きなことや伝えたいことを約5分間で伝えるプレゼンイベントです。5分間で紹介するビブリオバトルとめちゃくちゃ相性がいいんですよね。本を紹介してビブリオバトルとは何かを知ってもらいつつ、地区大会の告知をしてこようと思います。
こんな風に正しい努力の先に、涙色の未来が待っているんだと思います。自分の居場所を見つけられるんだと思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。
20231028 横山黎
※読書会での様子↓↓↓