桃太郎になると決めた日。
――僕の個人的な興味から始まった「桃太郎」の物語は、こんなにも多くの仲間たちのものになりました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
毎月最終日には、誰の目も気にせずに、自分の過去のことをつらつらと書いています。今月もその日がやってきたので、記憶の旅に出かけることにします。
今回は「桃太郎になると決めた日。」というテーマで話していこうと思います。
📚桃太郎のイベントまであと3日
あと3日となりました。学生最後に開催するイベント「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」の当日まで、残り3日となったのです。
卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕がその秘密や歴史について物語りにいくというイベントなんですが、桃にちなんで、3月3日(日)の桃の節句に開催します。学生最後に何か思い出に残るようなことをしたいと思い、集大成のようなイベントを企画することにしたというわけです。
今回のイベントでは、桃太郎に関する疑問を紐解き、桃太郎の歴史を踏まえ、これからの時代に求められている生き方について語っていきます。詳しくは当日語りますが、キーワードは「仲間」です。
話の内容も「仲間をつくることが大切だよね」というオチに持っていくことになるし、大切といっておきながら自分が大切にしていなければ説得力がないので、「仲間」をつくってみんなでイベントをつくることにしました。
どうして僕が「仲間」を強く意識するようになったのか。その答えは、およそ一年前の出来事のなかにありました。
📚桃太郎になると決めた日
僕の去年の最大の出逢いといえば、「はちとご」でした。
そこはシェアハウスなんですが、住み開きという活動をしているので、住人だけでなくいろんな人が日々やってくるのです。そんなはちとごを管理しているのが、はやぶささん。サッカーコーチをしながら、シェアハウスの管理をしたり、まちライブラリーの運営をしたりしているんです。
友達の紹介で僕ははちとごを知り、去年の3月の半ば頃に初めて訪れることになったのですが、初日で居心地の良さを十二分に感じてしまい、次第に入り浸るようになりました。本を読みにいったり、作業しにいったり、そこで開催されるイベントに参加したり……。
そんなはちとごでの日々を送るうちに、僕はあることに気付いたんです。「僕は、はやぶささんのような人になりたいんだな」と。その場の空気をつくり、たくさんの仲間とつながり、自分の働きかけによって、世界を動かしていく。そんな存在になりたいんだなと思ったんです。
僕の持論として、今、求められているヒーローとは、はやぶささんのような人のことです。まわりの仲間を巻き込んで何かひとつのことを成し遂げる存在なんです。僕はそんなはやぶささんのことを尊敬しているし、憧れているし、自分もそんな人になりたいんだなと夢を抱いたのです。
桃太郎の物語は、そのときに求められているヒーロー像が投影されてきたので、時代によって変容してきた歴史があります。ですから、僕のなかで、「今の時代のヒーロー」と「はやぶささん」と「桃太郎」が全部つながったのです。そして、次のように決意したのです。
「僕も、桃太郎になろう」
桃太郎になると決めた日の記事↑↑↑
📚「仲間」と共につくる舞台
「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」をやると決めたときから、僕のなかで「仲間をつくろう」という意識がありました。それは話す内容に重なるところがあるからでもありますが、ただ単純に、できる限りたくさんの仲間をつくってひとつのことを成し遂げたい、桃太郎になりたいという気持ちが強かったからなんだと思います。
だからこそ、僕はお客さんをちゃんと呼ぶことは前提で、一緒にイベントをつくっていく「仲間」を増やすことにも力を入れることにしたんです。
そこで今月2月の頭に挑戦してみたのが、「プチスポンサーになれる権」の販売でした。500円の有料記事を購入してくださった方には、当日配布されるパンフレット、当日上映されるエンディングムービー、後日公開されるYouTubeに名前が掲載されるという特典を受け取っていただく。そんな風にして、資金調達をして収支問題に向き合いつつ、「仲間」をつくっていったのです。
約1カ月募ったところ、最終的に17人のプチスポンサーを募ることができました。プチスポンサーの方々に改めてお礼を申し上げます。応援と支援をありがとうございました!
さらに、ダメ元で、「イベントの運営費に回すので、大学卒業祝いにサポートしてください!」という旨の記事を公開したところ、3人の方がサポートしてくださいました。事前にサポートしてくださった方を含めると、計4人の方がこのイベントをサポートしてくれたのです。以下の方、改めて、サポートありがとうございました!
当日運営してくれるスタッフは僕が信頼を置く岡崎佑汰、狩野優希、渡辺汐里、横山廉の4人。当日は撮影も入れていて、動画撮影をむらたゆうきくん、写真撮影を石川大地くんに頼んでいます。イベントの特別顧問としてゼミの宮崎尚子教授、スポンサーとして木の家ゲストハウスの宮田悠司さんが入ってくださいました。
また、当日を迎えるまでにはたくさんの人や団体、会社に協力していただきました。会場を貸してくださった茨城大学図書館、大学のホームページで告知をしてくださった大学広報室、チラシやポスターを置かせてもらった茨城大学生協書籍部、ブックエース茨大前店、洋風居酒屋トチロー……。こんな風に、たくさんの「仲間」が関わってくれているのです。
僕の個人的な興味から始まった「桃太郎」の物語は、こんなにも多くの仲間たちのものになりました。たくさんの期待を背負って、「仲間」たちとつくった舞台に立ってきます。桃太郎に、なってきます。
今日は午後から最終リハーサル。
あともう少し。頑張るぞ。
20240229 横山黎
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?