![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113961669/rectangle_large_type_2_7eb9efc3eca1dd21acf6082948f22194.jpg?width=1200)
今だからできる青春の答え合わせ
――今どうして生きているのか分からない、そんな日もあるけれど、その問いの答え合わせをするために、僕らは生きていくんです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「今だからできる青春の答え合わせ」というテーマで話していこうと思います。
📚絶交した友達との約束
一昨日のことになります。久しぶりに中学時代の親友たちと呑んできたんです。僕を含めて3人なんですが、全員演劇部に所属していました。
昨日の記事にも書きましたが、そのうちのひとりとは大学1年のときに絶交していて、それ以来腹を割って話す機会がありませんでした。ただ、僕のなかにあった淀みは時の流れが綺麗に消してくれましたし、会ってみようかなと思ったんです。最近熱が高まっている創作が「演劇」ということもあり、追い風が背中を押してくれたことも決断に踏み切った一因でした。
もはや「仲直り」なんて僕の眼中にはなくて、絶交した彼とまた演劇をやりたいという気持ちが強くなっていたのです。だから、早いところ和解して、演劇の話をしたかった。
そんなこんなで8月19日(土)、久しぶりに3人で集まったのです。
彼とのことは昨日の記事で詳しく綴ったので、気になる方はそちらを覗いてみてください。結論だけいっておくと、今度また一緒に演劇をやる約束を交わして別れました。これ以上ない奇跡のような結末でした。
ただ、今回語りたいことは別にあります。実は、この日、もうひとつ奇跡のような出来事が起こっていたのです。僕たち演劇部3人が集まっていたように、一つ下の後輩たち4人も再会を果たしていたのです。
📚回り出した「演劇部」の運命
「事件」は僕たち3人が集合してまもなく起こりました。予約していたお店に入った頃、僕のインスタに1通のDMが届きました。少し前にインスタでつながることができた、演劇部の後輩です。
「突然なんだろう?」と期待と不安を胸に開いてみたら、そこに文字情報はなく、一枚の写真が添付されているだけでした。その写真には、懐かしい顔が並んでいて……そうです。中学演劇部の後輩たち4人の集合写真だったのです。
「噓でしょ……」
思わず声に出してしまいました。こんなことがあるわけがないと、今起こっている出来事を受け入れることができなかったのです。
その写真は「久しぶりに演劇部で集まっている」という事実を表すには十分で、「今でも仲良しです」というメッセージを伝えるには十二分でした。僕たちも同じように写真を送ることで、同じ事実と同じメッセージを送信。
これには後輩も「うそでしょ?」との一言。驚きを隠せていない様子でした。そりゃそうだよ、その気持ちはすごく分かるよ。その衝撃を一番に受けたのは僕なんだから。この機会を逃すわけにはいかないと思い、僕たちは二次会で合流することにしました。
📚青春の答え合わせ
僕たちはついに再会を果たしました。どうやら後輩たちも高校卒業後初めて集まったそうです。なんならそのうちのひとりは今北海道の大学に通っているらしくて、この機会を逃したら次いつになるか見当もつかない状況でした。本当に巡り合わせが良すぎました。
思いがけず中学演劇部のプチ同窓会になったわけですが、そこでは今どんなことをしているのか、これからどうしていこうと考えているのか、そんなことを語り合いました。やっぱり大学生は嫌でも未来を見据えなければいけないわけで、話題は自然とその方向になります。
それでも話の流れで辿り着くのは、過去の話。6年以上前の、同じ舞台の上で笑い合ったり、泣いたり、ぶつかり合ったりした、あの頃の話。
「あの頃私たちあんまり仲良くなかったんですよね」なんて今だから話せることを打ち明けたり、「そういえば部員のひとりがケガをして卒業公演の演目が本番の1週間前に変わったよね」なんてエピソードを掘り返したり、「あのとき盛大にセリフを間違ったんだよなあ」なんて失敗談を思い出して懺悔したり。
ひとつひとつ確認していく作業があまりに楽しくて、眩しくて、懐かしくて。青春の答え合わせに夢中になっている僕たちがいました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/113961829/picture_pc_c41c9ae9ef950a7de334d13c2852f7f8.png?width=1200)
あの空間、あの空間にこそ、人生のすべてが詰まっていると思っていて、過去に起こった出来事を物語って、笑ったり、泣いたり、バカだなあって言って面白がったり、そういうことをするために僕らは今を頑張るんだと思います。生きていくんだと思います。
いつかの未来で物語るために僕らは生きてる。
今どうして生きているのか分からない、そんな日もあるけれど、その問いの答え合わせをするために、僕らは生きていくんです。
絶交した過去も、
不仲だった過去も、
あの日に奇跡を起こして、
みんなで物語るための伏線だったんだ。
ということで、最近僕の身近に起こったとっておきのセレンディピティを綴ってみました。やっぱり人生に勝る物語はありませんね。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20230821 横山黎