地球のことを考えている人がいる。
――大事な人、お世話になった人が興味を持っているから、自分も興味を持つという流れは多々あると思っていて、そんな流れで、地球環境に興味を持つ人が増えていけばいいんじゃないかな。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「地球のことを考えている人がいる。」というテーマで話していこうと思います。
📚森の手入れをしてきた
昨日、僕は茨城県笠間市にある友部という町に行ってきました。そこに拠点を置いて「地球環境と人間社会の関係性」の課題と向き合っている横山廉くんに会いにいきました。
廉くんは友部コモンズというNPOに所属して活動していたり、自分で「ゆるEn」という大学のサークルを立ち上げて、環境問題に目を向けていろいろ活動していたりしている大学生です。大学3年生になる今年度、廉くんは休学しました。今熱を持って向き合っているものと今まで以上に向き合うためです。
そんな廉くんの活動は遠くから気にしていて、都合があえば自分もイベントに参加したり関わっているんです。今までだと、ゆるEnのごみ拾いのイベントや規格外野菜で鍋パをするイベントに行きました。
昨日は、特別理由はなく、友部に行くことにしたんですが、廉くんがちょうど森の整備をやる噂を聞きつけて、せっかくだから参加してみることにしました。
森は、静かで、涼しく、荘厳でした。
普段森に行く機会なんてないですから、非日常的な空間にまず惹かれました。生物たちの鳴き声が聴こえてくる森は、街の喧騒や社会の歪を忘れさせてくれました。
僕はそこで、廉くんと、もうひとりの参加者と一緒に、森の手入れを始めました。やったことは、刈り取った笹の茎と葉を刈って分けたり、地面から浮いている倒木を切ったりしていました。
笹は抗菌作用があるので笹団子とかにするわけですが、森にとってはその存在はあまりよくないらしいんですよね。笹を抑制しないと、森が壊れてしまう研究も見当たりました。また、地面から浮いている倒木を切るのは、木の分解を早めるために地面にくっつけるため。廉くんの説明を受け、なるほどなあと頷きながら森の手入れをしていました。
📚Tomo Baseでラジオ収録
森の手入れが終わってからは、友部駅から歩いて10分くらいのところにある「Tomo Base」へ。ここは、廉くんと同じく友部コモンズに所属して活動している高山さんの自宅です。ただ、シェアハウスやゲストハウスのような機能も備えている場所で、それこそ廉くんは今ここに住んでいます。
僕も以前に1度来たことがあって、そのときは高山さんや廉くんが尊敬して止まないノリさんという方と朝まで語り合っていました。クレバーで、ファニーなおじちゃんで、いろいろ考えさせられたことを思い出します。
※ちなみにそのときの記事↓↓↓
また行きたいな、高山さんや廉くんに会いたいなと思いつつ行けていなかったので、そして、行きたいと思ってるだけじゃいつまで経っても行かない気がしたので、昨日急遽お邪魔することにしたんです。
そこではおふたりが天ぷらパーティを開いてくれました。農家さんからもらった野菜を使った天ぷら。特にしいたけが肉厚で、僕のなかではいちばん食べ応えがありました。
天ぷらを食べながら、酒を飲みながら、僕たちは近況を語り合いました。僕は4月から始めたゲストハウスの仕事のこと。高山さんや廉くんは変わらず続けている農業や環境問題のこと。時間なんてあっという間に過ぎていきました。
夜も更けり22時頃、せっかくの機会だからと思い、僕は廉くんにラジオの出演を依頼しました。僕がパーソナリティーを務めている「Dream Dream Dream 」というラジオ番組に出てくれないかとお願いしたんです。廉くんは快諾してくれて、その場で収録を始めました(スマホで音源を録って、後で編集してスタッフに送る流れなんです)。
そこで廉くんが語ってくれたのは、自分がやってきたこと、今やっていること、休学のこと、そして、地球のことでした。ラジオ収録中、僕は思ったんです。「僕の周りで、こんなにも地球のことを考えている人はいない」って。
📚地球のことを考えて
環境問題、なんて大きな問題を前にするとどうしても捉えきれずに、自分事のように捉えられないものですが、廉くんは、聞けば小学生の頃から関心があるようでした。それだけじゃなくて、自分で考えて、ちゃんと行動している。その姿勢に、僕はすごく心を動かされたんですよね。
やっぱり夢を語る人の話は熱いし、思いが滲んでくるから聴いている側も胸にくるものがある。改めて、夢を聴く仕事のやりがいを感じられました。そして、夢を語る人がもっと増えればいいなとも思いました。
地球のこと。僕もよく分からないし、すごく興味関心があるかと問われれば、そんなことはありません。やっぱり距離を遠くに感じてしまうのが正直なところです。ただ、身近にこんなにも地球のことを考えている人がいて、実際に行動している人がいることを思うと、気にはなる。小さな心の動きかもしれないけれど、確かに興味関心が湧いてくるんですよね。
実際、僕は昨日森の手入れに行ったわけですし。
そんな風に、大事な人、お世話になった人が興味を持っているから、自分も興味を持つという流れは多々あると思っていて、そんな流れで、地球環境に興味を持つ人が増えていけばいいんじゃないかな。そんなことを思った今日この頃です。
また友部にも、Tomo Baseにも行きますね。そのときはどんな土産話を持っていけるかな。そして、どんな夢を聴けるのか。今から楽しみです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240523 横山黎