主人公になれる場所、イマーシブ・フォート東京。
――どの順番でアトラクションを廻るか、どのショーを、どの場所から、どんな風に楽しむか……あらゆる選択肢が用意されていて、選んだものを繋ぎ合わせるとひとつの物語に変わるのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「やっぱり今のトレンドは「謎解き」と「体験」だ!③~主人公になれる場所~」というテーマで話していこうと思います。
🏨ついにイマーシブ・フォート東京へ
先日、「イマーシブ・フォート東京」へ行ってきました。今年3月にオープンした完全没入体験のできるテーマパークです。東京の青海にあります。
オープンする前からずっと行きたかった場所で、今ハロウィンキャンペーンでチケットが2000円オフになっているので、これは行くしかないと思い、謎解き仲間のしゅんちゃんを連れて遊びにいきました。
映画に登場するような非日常的な空間、突然事件に巻き込まれるスリル、観るだけじゃなくて関わることで進んでいく物語……たくさんの没入体験ができる場所です。
結論からいうと、めちゃくちゃ良くて満足度も高かったんですが、もう少し端的に魅力を伝えるならば、「イマーシブ・フォート東京は自分だけの物語を体験できる場所」です。
🏨ランチしていたら襲撃された
僕としゅんちゃんは12時半くらいに到着したんですが、ひととおりアトラクションの時間を見て、先にランチを済ませておくことにしました。テーマパーク内にレストランがあるので、そこでランチをしていたんですね。
僕らはパスタを注文しました。いいお値段はしたけれど、めちゃくちゃ美味かったです。さらに満足度を上げたのが、ランチ中にショーを観られたことです。
僕たちの訪れたレストランはメインの広場「ゴールデンプラザ」に隣接しておりまして、360度見渡せるステージがすぐ近くにあるんですね。そこで13時頃から「熱狂!ハロウィン仮装パーチ―」というショーが始まったんです。
もちろんステージのまわりゼロ距離で楽しむこともできますし、2階から見下ろすように眺めることもできます。僕らはレストランからショーを楽しんでいたというわけです。
ショーの興奮冷めやらぬなか事件は起こりました。僕らがランチしていたレストランが謎の集団によって襲撃されたんです。
「手を挙げろ!」「動くな!」
そんな声が轟き始めたんです。
あんまりネタバレするのも気が引けるし、実際に体験してもらいたいので紹介はこのあたりにしておきますが、このひとつの体験を取り上げても、どっぷりと世界に没入したし、まるで物語の主人公になったかのような体験に、興奮したものです。
🏨主人公になれる場所
イマーシブ・フォート東京にはこういう体験がいくつもあるんですね。突然隣で何かが起こる、道を歩いていたら話しかけられる、なんてことが日常茶飯事なのです。
どの順番でアトラクションを廻るか、どのショーを、どの場所から、どんな風に楽しむか……あらゆる選択肢が用意されていて、選んだものを繋ぎ合わせるとひとつの物語に変わるのです。
お客さんの数だけ、物語が生まれるのです。
そして、そのお客さんが主人公なのです。
今回紹介したレストラン襲撃事件を例に挙げますね。僕は襲撃されたレストランにいましたが、レストランの外から一部始終を見ているお客さんもいました。
また、襲撃する集団のなかにもお客さんがいるんです。さらにさらに、襲撃を止めにくる別の集団が登場するんですが、そのなかにもお客さんが紛れているんです。
詳しいことは分からないんですが、察するに、襲撃する、あるいは襲撃を止める訓練をする時間があらかじめ用意されていて、そこに参加したお客さんは襲撃する、襲撃を止める集団に仲間入りできるんだと思います。
つまり、レストランにいて襲撃される人、レストランを襲撃する人、襲撃を止める人、その一部始終を眺めている人、大きく分けて4種類の役割があって、自分がそのどれに当てはまるかで体験する物語が変わってくるというわけです。
今は4種類といいましたが、もっと細かく分類していけば、その数は増えます。冗談抜きでお客さんの数だけ物語が生まれるといえるのです。
面白い本、面白い漫画、面白い映画、面白いドラマ……なんでもいいです、憧れの物語に出逢う度に、もしも自分がその世界に入ることができたら、なんて夢を抱いたことはありませんか?
僕は少なくない数そういう機会がありました。子どもの頃から抱いていた夢、叶うことなんてないとあきらめていた夢を、イマーシブ・フォート東京は叶えてくれます。あなたが主人公の、あなただけの物語を、是非、体験しにいってみください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
20241014 横山黎
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