命の輪郭
命の輪郭というのは危機迫って初めて輪郭が顕になるものだ。
あれだけ死にたいと願って自殺未遂もしたのに
いざ殺される立場になると、
希望を抱いて虐待してきた母を守るために金を稼ぎ終わった今
殺される立場になると
私を失ったら母はどうしようもできない
母を守れないことに物凄い恐怖を覚える。
泣きたくても泣けない。
怖くて怖くてたまらない。
恋人とかいてこの場で抱きしめて大丈夫大丈夫だよと、5歳のとき失った親の代わりに撫でてくれたらと
この願いだけは16年間変わらない。
辛い時抱きしめて 大丈夫 俺が守るから とでも臭いセリフを言ってくれたら
その言葉がどれだけの救済になりえようか
ただ暗闇で私は大丈夫と抱きしめてくれる親を探し続けて、でも恋に飢えずただ母を救うために生きてきた。
なんで、こうなったんだろう。
私は母が私を殴って蹴ってきても幸い5歳までの優しい母を知っているので母を信じて不安期でない母以外は守ると決めている
元々の虐待の大元そして母を今でも苦しめてるのは父なので
母は何がなんでも守り大手起業家の父を超えて母と暮らすのが目標なのだ。
そのために一流 になるために 学校で素晴らしい成績を収めてバイトで貯金して さっさと独り立ちして母を助けるんだ
そう、人は死に直面した時意志を初めて手に握ることができる。
このように。