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今日もご機嫌ナナメな彼の話

恋人ではない、ただの仕事の先輩の話。

この2年間、一緒にひとつのプロジェクトを任されてきた。その仕事を一緒にしてきた男性の先輩の話。

彼は9歳年上。
彼はとてつもなく秀でた実力の持ち主で、周囲からも一目置かれている存在。どんなトラブルに対しても冷静かつ的を得た解決方法を提示し実行する。
彼が居なければこのプロジェクトを2年間も遂行できなかったと皆がいう。

もちろん、私もそう思っている。

デキる男の本性


だがしかし!
一緒に仕事をはじめて1ヶ月もしないうちに、彼がトンデモナイ神経質でネガティブな一面を持っていることが判明した。

毎日のように
『体調が悪い』『やる気が出ない』『会社を辞めたい』と言ったような、ネガティブメッセージのオンパレード!
出るわ出るわの甘えん坊ちゃんメッセージ。

会社を辞められるわけでもなく、定時で終業して早く帰って寝るでもなさそう。

そんなにネガティブワードを並べて、
は?何を言って欲しいわけ?!わたし、あなたの母ちゃんじゃないんですけど!!と思っている。

しかも、(仕事の用事で)私と会って散々立ち話したのに、翌日『なんか吐き気がする』って?!

私と話して具合悪くなったんか?!とさえ思ってしまうわ。
すいませんねぇ、
私のテンションがウザかったですかね?!
それとも、わたしの顔がキモかったんですかね?!

…と言いそうになったのをグッと堪えた。えらいぞ、わたしよ。

現実を知る

まあ、甘えているんでしょう。なんか弱音を吐きたいだけなんでしょう。私ならちゃんと聞いてくれるって思っているんでしょう。

真面目に受け止めているわたし自身がバカらしくなってくる。

素晴らしい経歴をもち、周囲からはその才能と実力を羨望され、信頼得て、優しい妻がいて、優秀な娘もいて家族にも恵まれている(いわゆるスペックの高い男性)であっても、こんな甘えたい欲求が隠れていたのか…と愕然とする。

そんなもんか。これが現実なのか。

ほっとくしかない

と、いろいろ思うところはあるが、わたしとしてはこの甘えん坊ちゃんメッセージは受け流して対応することに決めた。

無視せず、断りもせず、一応同じようなテンションの返事を返しつつ、同意できることだけは『そうですね』と返事する。

こっちが負のテンションに引きずられそうになる時もあるが、そんなときはもう放っておく。ほんの少し心の距離を遠ざける。

今後の仕事に影響が出ない程度に。

世の中の高スペック男性たち、実は悩みが多いのね…

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