JKハラスメント
ランチを誘うハードルが高く1歩を踏み出す決心が出来るまで何度も手を洗う。勇気を出し友達の所に行っても決心が遅い。もう他人と食べ始める。切り揃えられた襟足が食物を飲み込むのと共に揺れる。ご飯を食べる。確認。自席に戻り木目を睨みランチをそそくさと食べる。玉子焼きの甘さが私を慰める。沁みて悲しい。食後は図書室に行き優しい司書と当たり障りのない話をする。御手洗の1番端に入り4限目の予鈴まで閉じ籠り壁を見つめる。
JKの私の昼休みの一部始終。紛れもなく。JKは居場所を作るのが上手。キラキラし圧倒的さがある生物。大人にJKと言われるのがもの凄く突っかかる。 過激反応の食物みたいに受け付けない。大人には悪気は何処にもない。褒め言葉のはず。JKの言葉が受け取れない針千本刺された気持ち。大人が思うJK像、私。あまりにもかけ離れ過ぎキラキラしていなく JK像と剥離部分から出血。痛い。泣く。私はランチを1人で食べ江國香織の小説をこそこそ読む人。JKではない。女。皮膚下を流れているものが若干違う。違いを分かって。大人には言えない。
私は大人からのこれをJKハラスメントと呼ぶと同時に圧倒的なJKの為の圧で陰。後2週間で終わる面白い学級。挙げゆく気になる子は大体JK。私は入ってない。私はランチを1人で食べる。言葉をつらつら吐き出し羅列。完全に学校の私。もっと光り当たるもの。自分で居場所を作らない限り限界がある。思い知る。如何すれば鮮明になれる。毎日悩む。顔可愛くなりたい。こんな思ったことない位最近思う。
居場所のつくりかたはどうしようもなくむずかしい こんなに難しかったっけ といつも不思議だ。心も自分の魅力もアジの開きみたいにぱっくり開ければな とか考えるけど 断面は半分に折った割り箸みたいにギザギザでこれは無理だよと笑ってしまう。
分かりにくい私。見つけてくれる人は何人か居る。とても嬉しい。有難う。顔が可愛くなり圧倒的になる。光る。仄かな光、ぼんやりした影。今の自分も結構。いい。上手くはいかない。
私は残る。不恰好な言葉を愛す。頑張る。見て。文章を読んでくれたあなたへ、これを聴いて。是非。「若者たち/サニーデイ・サービス」