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映画日記〜この世界の片隅に〜

昨晩はカラオケ忘年会。有難う。まだ今月は新作DVDをTSUTAYAで借りていない。部屋も大掃除で散らかっている。

初の試み。カラオケ忘年会。今年を振り返りカラオケを歌う。ゆるい。一緒に今年のお疲れ様が可能。気持ちはすっきり整理。今年の漢字を決めた。みんなの今年の漢字は?

歌は下手。気持ちを込めて歌う。大掃除のBGM。聴いて。今年を振り返る。由縁のある曲、自分のずっと大好きな曲、リクで選んだ曲。歌う。どれもいい曲ばかり。知らないもの、気になったものを調べて。今年のことは今年のうちに。

ずっと書けなかったことを書く。先月、映画「この世界の片隅に」を見る。忙しさを理由に作品について書くことから逃げた。SNSでぽろぽろと零した言葉。無意識に本作で感じたこと。少しずつ混ぜて話す。いつも通り、ボンヤリした範囲。お勧め。

「この世界の片隅に/こうの史代」監督・片渕須直。アニメの戦争映画。私は幼い頃から戦闘シーンのある映画がとても苦手。得意な方は中々いない。火垂るの墓。途中で怖くて仕方がなくなる。未だに最後まで見れない。社会の教科書の世界大戦のページ、原爆のビデオ。胸がざわざわ。苦手。上手く直視不可能。

本作は戦争映画。私達の物語。今までの他の戦争映画が隔離された世界の物語ではない。知っている。本作は特に主人公が隣の家にでも住んでいるかのような体温。身近さの映画。

主人公は第2次世界大戦の最中。広島の呉で生きる。観た人みんなが感じた。主人公の生きる在り方。美しい、安心。見ていて心が暖い。目の前の景色を意識するでもなく当たり前に諧謔、愛を付加。暮らす。思い出せないくらい小さな頃、親の手に引かれて歩いたデパート屋上の遊園地。飛んでいた小さな風船。柔らかい煌めき。日常として生きる。見る。特別は何も起こらない。運がいい、悪い訳でもない。劇的でもない。日々の中での感情の揺らぎ。本当は何よりも劇的。

戦争開始。減る配給、降る爆弾の中。主人公が普通に大切にしている普通。私達に置き換える。如何して見失う。気づき、嘆く。私達の大げさな不安、保身。蔑ろにする普通。あって当たり前。怠惰、傲慢さ。乗っ取られる。大事にし損ねる普通。

少しの材料で立派な料理。緊張し、拍子抜け。描いた絵は今でも覚えている。私を嫌う人が一瞬笑う隣人愛。運命より美しい偶然。再生しようのない傷。そのまま持ち生き、大切なものを失う。

如何やったって書ききることはない。生きる。絨毯の全ての編み目。私はもっとちゃんと何時も解り、何よりも大切にする。天国から見下ろした時「美しい」と笑う。生きられない。目の前で過ぎる主人公の毎日。苦しい。胸で感じる。

「日本では戦争は起こっていない。今は安全」思ったことない。何時、何が起こるか分からない。誰もは感じ続ける。明日がある保証、明日がない保証もない。地震が不安な人は沢山。天災、戦争。同列に扱う気は毛頭ない。それぞれの恐れる理由で不安。もっと規模の違うこと。学校、会社は敵が沢山の状態で生きる人、病気の人、事故る人。場所は街、学校、会社、家、何処でも心の中は戦場の人。

訳も分からない自分の力。如何も不可能。じわじわ追い詰められる。現に毎日笑って忘れる。本当は真綿で首を締められている最中。息が止まる。気付く。考える。

主人公は戦争が加熱し、どんどん追い詰められる。ずっと生きる。未来は悲観しない。途方に暮れると心は停止、絶望。何もかも嫌。泣き、耐えられなくなったら逃げる。力が尽きたら横たわる。救いようがない自分の人生。絶望を切り離す。私は報われない努力はある。感じ、見る。

どれだけ懸命に生き、どれだけ日々を大切にしても理不尽、圧倒的暴力、絶望が訪れる。
遣る瀬無く、苛立つ。「如何して」と叫ぶ。

「努力は必ず報われる」「正直に生きれば幸せ」言葉。純粋、優しい気持ち。嬉しく頷く。言葉はおまじない。本当は何の保証もない。知っている。

運命、神様、約束は不可能。触れない。指切り不可能。契約書も交わせない。お金、徳を積む。土下座で頼む。不可能。世界、保証の命。如何した。いい。如何する。正解。正解はない。分かってしまう。一体、如何生きる。いい。主人公の生きる姿。これからは思い出す。いい。安心。

幸せの定義は十人十色。今の私。自分にとって本当の幸せは何。探し途中。主人公のよう、目の前の普通を真っ当に、丁寧に、大切にし、生きる。大切。感情が盛り上がった一瞬ではない。当たり前のことをし、命の終わりまで続く長さの反物を織る。ずっと。そう。どんな不幸に見舞われて、どんな終わり方でも、そう。姿勢で生きる人の人生。何処か遠くの空。俯瞰し、見た時、必ず美しく映る。本作を観た人の目、美しく映る。保証、約束がない世界。美しさのみ保証可能。

年末に暗い話。申し訳ない。落ち込み、悲観して欲しい訳じゃない。終わりは当たり前。命、愛、環境、思想の終わり。やってくる時、やってくる。離れた後、美しさを思い出す日々を紡ぐのを努める。目の前の景色は必ず綺麗で大切。私は可能な範囲でずっと、目の前の景色の綺麗さを感じられる自分でいたい。

「Life is Beautiful」という映画。私は初めて見た時、同じに感じる。ナチ時代の話。ユダヤ人の主人公、息子、妻。家族愛の物語。本作と同じ幸せな日々。追い詰められる。主人公の持ち前の諧謔、愛。息子、妻の心を守り続ける。絶対にどんな努力をしても打破不可能な状況は心のみ自由。心のみ強くなる。制限はない。心のみ、本当に大切な誰かにとっての1番頼りになる救世主。主人公の姿。とても生きる勇気が出る話。美しく生きる。如何いうこと。本作と並んで鑑賞し、立ち返ってみて。

本作は主人公役の演技。本当に素晴らしい。声、話し方、呼吸、間のとり方。人の生の美学。剥き出しになり、出る。屈託のない美しい普通の声。演技も相まり、聞いた人はみんな主人公のこと大好きになる。違いない。主人公の声を聴くチケ代は安い。(1800円)癒し、閃き。両方の効果のある素晴らしい演技。のんの活躍により一層期待。

長くなった。読んで下さり有難うございます。noteを始め、沢山のことが変化した1年。色々な出来事の振り返りを話す。割愛。noteを始め、沢山の方に見てもらえたことは本当に嬉しい。この調子で時に軽く、時に重たく。相変わらず好みの分かれるnote。来年も日々趣味のことを沢山更新。宜しくお願いします。

残りがみんなにとって良くなる。素敵な毎日にする。一緒に楽しむ。いい。忘年会の髪型オキニ。良いお年を。

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