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【連載小説】港のスナイパー雅! ep23「クリスマス・ドタバタ大作戦!」
港のスナイパー雅!
赤坂みやびは高校生でありながら、港区開催のクリスマスイベントの幹事を任されることになった。彼女は完璧主義者で、イベントの準備に余念がなかった。しかし、問題はそこから始まった。
イベントの準備が進む中、みやびは次々と男子からデートの誘いを受けることに。最初はクラスの人気者、たけしから。「みやびちゃん、クリスマス一緒に過ごさない?」と、キラキラした目で言われたが、みやびは「ごめん、イベントの準備があるから」と断った。
次に現れたのは、サッカー部のエース、けんじ。「みやび、クリスマスに一緒にイルミネーション見に行こうよ!」と誘われたが、みやびは「本当にごめん、イベントの準備が忙しくて」と再び断った。
その後も、次々と男子たちがみやびを誘いに来る。みやびは断るたびに心の中で「もう勘弁して!」と叫びたくなった。
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そして、クリスマスイブの夜。イベントは大成功だったが、みやびは疲れ果てていた。家に帰ると、部屋の中は静まり返っていた。みやびは一人でクリスマスツリーの前に座り、ため息をついた。
「結局、一人でクリスマスを過ごすことになるなんて…」
その瞬間、スマホが鳴った。画面には「メリークリスマス!」と書かれたメッセージが次々と届く。みやびは笑顔になり、心の中で「まあ、一人でも悪くないか」と思った。
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しかし、次のメッセージを見た瞬間、みやびの顔色が変わった。それは警視庁からの緊急連絡だった。「赤坂警視正、至急出動をお願いします。六本木で事件が発生しました。」
みやびはすぐに立ち上がり、制服に着替えた。「クリスマスは返上か…」とつぶやきながら、彼女は現場へと向かった。スナイパー雅の本領発揮の時が来たのだ。