スピンオフ映画 「ある夜、彼女は明け方を想う」(2021) カツセマサヒコ原作
「明け方の若者たち」のスピンオフ映画。
「明け方の若者たち」のアナザーストーリー。
彼女の過去について描かれた短編映画。
彼女を描くと言うより、彼女の視点から見た「明け方の若者たち」という感じ。
夫にNYへ一緒に行くことを拒否した時の、夫のDVのせいで僕と不倫したのかな?
僕と出会ったのは1ヶ月後だから寂しさで不倫したのかな?
不倫の動機がよくわからなかった。
夫を追いかける彼女と、彼女を追いかける僕。
彼女の「夫と同じ気持ちを味わってみたかった。これがよくなかった。」
こういうのが犠牲者を増やす人の良くないところ。
彼女は夫の立場の追いかけられる側にはなってみたものの、
顔がいいだけの僕と全部好きな夫とは大きな違いで、僕は夫を越えられなかったんだと思う。
彼女の僕に対しての印象が、
「彼はいつも精一杯の背伸びをする人だった。強がって、頑張って自分を大きく見せようと努力する人だった。その態度は夫のとは正反対のように思えた。」
典型的ないい人止まり笑。
「年下の彼は、私の心を落ち着かせる安定剤のような存在だった。」
これに共感できる人は山ほどいるとは思う。
こうして追いかけては振られて、追いかけさせて安心という恋愛の形が、
弱肉強食の世界というか、ほんとに人は弱いなとは思う。
このスピンオフ映画の方がまだ女性も楽しめるのかな?
「明け方の若者たち」は男性向け。
「ある夜、彼女は明け方を想う」は女性向け。
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