糖尿病と下肢切断
たくさん「いいね」を頂いたツイートの振り返りです。記録のためnoteに残しておきます。
糖尿病と切断関連のツイートは比較的多くの方に見ていただけている印象です。たくさん「いいね」を頂けたツイートが三つありました。
糖尿病の下肢切断では健側の足に足底装具(インソール)を処方したほうがいい。神経障害で足変形をきたしていることが多いから。私が診ている患者さんにはほぼ処方しています。
— 義肢リハ医 (@rehortd) January 13, 2022
こちらは糖尿病足壊疽後の下肢切断では非切断側の足に足底装具(インソール)を処方しましょうというツイートでした。
糖尿病で切断になってしまうような方は神経障害の進行も強くて、非切断側の感覚障害、発汗の障害、足変形が起きていることがほとんどだからです。
残った足を守るためにできるだけのことをすべきで、その中の一つに足底装具があると思っています。
糖尿病の下肢切断では松葉杖使わない方がいいこともっと広まって欲しい。神経障害のせいで健側(非切断側)痛めやすいし、バランス悪くなってるので転倒しやすいから。
— 義肢リハ医 (@rehortd) May 5, 2022
これも大事なことだと思っていて、神経障害が存在する足に松葉杖で負担をかけすぎるとその足にまた傷(潰瘍)を作ってしまいますし、そもそも神経障害のせいでバランスも悪くなっていますので片足で立つこと自体が転倒のリスクになります。
このあたりはケガによる切断の方々と違うところです。
もう一つ。
糖尿病が原因で足を失った人でも義足の適応はあります。ただし、糖尿病の治療に取り組むつもりがある人に限ります。糖尿病の治療が続けられなければ、義足で歩き続けることはできません。
— 義肢リハ医 (@rehortd) March 15, 2021
糖尿病が原因の下肢切断者は義足を履き続けることが難しい面もありますが、きちんと糖尿病をはじめ他の内科疾患の治療を続けられれば義足を履き続けることはできます。
病気と向き合い、義足を長く履き続けてほしいと思います。