駆出率を維持した心不全における安静時代謝率の測定値と推定値の比較
駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者さんでは、計算式で算出された安静時代謝率(RMR)は間接熱量計よりも過大評価される、という論文です。
HFpEF)患者さんでは、計算式で算出された安静時代謝率(RMR)は間接熱量計よりも過大評価される、という論文です。
対象はアメリカのHFpEF患者さん92人で、間接熱量計でRMRを測定し、推定式(Harris Benedict式、Mifflin-St Jeor式、WHO式、Academy for Nutrition and Dietetics式)で算出されたRMRと比較しています。
結果として、Harris Benedict式では+250kcal、Mifflin-St.Jeor式では+169kcal、WHO式では+300kcal、Academy for Nutrition and Dietetics式では+794kcalと、過大評価されていました。
この差は、BMIが増加すると大きくなったそうです。
計算式で算出されたRMRはあくまで推定値なので、栄養評価指標をモニタリングしていくことが大切かもしれません。
Circ Heart Fail
. 2021 Aug 4;CIRCHEARTFAILURE120007962. doi: 10.1161/CIRCHEARTFAILURE.120.007962. Online ahead of print.
Measured Versus Estimated Resting Metabolic Rate in Heart Failure With Preserved Ejection Fraction
Theresa Anderson 1, Thomas M Cascino 2, Todd M Koelling 2, Daniel Perry 2, Gillian Grafton 3, Denise K Houston 4, Bharathi Upadhya 4, Dalane W Kitzman 4, Scott L Hummel
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