地域在住高齢者の身体能力および虚弱性に対する24週間の多成分介入の長期効果

独居または医療補助を受けている地域在住高齢者では、24週間の包括的介入を行うと身体機能が改善し、施設に入るまでの期間を長くできる、という論文です。


対象は韓国の独居または医療補助を受けている地域在住高齢者383人で、介入群187人、対照群196人に分類し、24週間介入を行った。
介入内容は集団運動、栄養補助食品摂取、抑うつ管理、減薬、家庭内危険因子の除去であった。
ベースライン時、6か月後、18か月後、30か月後に身体機能(SPPB)、フレイル(表現型、欠損累積型)、施設入所を調査した。
結果として、SPPBスコアの平均値は、6か月後、18か月後、30か月後いすれでも介入群が有意に高くなっていました。
フレイルは、いずれの指標も6か月時点では介入群の方が改善していましたが、その後は同程度でした。
施設入所までの期間は、介入群28.5ヵ月、対照群23.3ヵ月だったそうです。


リスクの高い高齢者に対する包括的な介入は、フレイルへの効果は限定的ですが、身体機能改善や施設入所予防に有効かもしれません。

Age Ageing
. 2021 Aug 5;afab149. doi: 10.1093/ageing/afab149. Online ahead of print.
Long-term effect of a 24-week multicomponent intervention on physical performance and frailty in community-dwelling older adults
Gahee Oh 1, Heayon Lee 2 3, Chan Mi Park 2 4, Hee-Won Jung 2, Eunju Lee 2, Il-Young Jang 2 5, Jack M Guralnik 6, Dae Hyun Kim

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