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アライメント評価基本|理想的な姿勢、不良姿勢、立位、座位、臥位で説明|2023.4.30配信予定-YouTube

本ブログはYouTubeの台本を、そのまま掲載しています。分かりやすいオリジナルイラスト付きで確認したい方は、YouTubeKindleで確認してください。

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はじめに

「姿勢評価しようにも、何を基準に評価すれば良いかわからない,,,」
「正直、悪い姿勢がどんな姿勢かしっかり理解できていない、、」

アライメントの評価って見るべきポイントが多すぎて、正直大変ですよね。

姿勢は全ての動作の基本になります。

姿勢を正しく診ることができていないと、

全ての介入が無意味になってしまうと言っても過言ではないと思っています。

それほどに、姿勢に関する知識はあった方が良いってことですね。

この動画は、アライメント評価に必要な知識を詰め込んでいます。

さらに、勉強しようとしているあなたの、

せっかくの機会に、立位だけでなく、座位、臥位のポイントまで詰め込みました。

それぞれ知っていると知らないでは、エライ違いが出る情報を詰め込んでいます。

「立位の知識だけでいい」「臥位の評価はいいや」ではなく、情報を見流したくない方は、

是非、最後まで見ていってください。

聞き流しでも聞ける様な構成にしているので、耳だけでもどうぞ。

いいねやチャンネル登録もお忘れなく。

ではでは、本編に進みましょう。

本編

理想的な立位と不良肢位

まずは、理想的な立位アライメントについて説明していきましょう。

この章では、

●矢状面のポイント
●前額面のポイント
●不良姿勢

について説明していきます。

●矢状面のポイント

まずは、矢状面のポイントについて。

具体的なポイントを説明していきましょう〜

頭部は、体幹の真上、

頸椎は、過剰な屈曲や伸展がない中間位でゆるやかな前弯、

胸椎は、正常な弯曲、

腰椎は、正常な弯曲(壁を背にして立つと腰部と壁のすき間に手の平が収まる程度)になります。

鎖骨は、前額面から後方に約20°傾斜、

肩甲骨は、前額面から前方に約35°傾斜、

上腕骨頭は、骨頭が肩峰内に位置して、

上腕骨近位と遠位がともに同じ垂直面上に位置しています。

骨盤は、上前腸骨棘と恥骨結合が同一垂直面上で、

上前腸骨棘と上後腸骨棘を結ぶ線と水平面との成す角度が5°以内(上前腸骨棘が下方で)になります。

この角度に関しては、±15° 以内(女性は個人差あり)の誤差もあるので、ついでの大まかな評価として行いましょう。

股関節は、屈伸0°で腸骨稜頂点と大転子を結ぶ線が大腿長軸と一致していて、

膝関節は、屈曲や過伸展がない中間位で、脛骨長軸が垂直、

足関節は、長軸アーチと足指が中間位になります。

また、重心線は、耳垂-肩峰-大転子-膝関節前部-外果の2~3cm前方を通っているので併せて評価しましょう。

まとめるとこんな感じになりますね。それぞれ確認しておきましょう。

●前額面のポイント

次は、前額面のポイントについて。

頸椎、胸椎、腰椎の並びが垂直で、

腰椎は、腰椎棘突起から5cm外側での左右の隆部分の差が1cm以内になり、

胸骨は、胸骨下角(前面で下部肋骨のなす角度)が70~90°(左右それぞれ35~45°)になります。

肩甲骨は、

第2~7肋骨上に位置で胸郭上で平坦に位置していて、過度な前傾あるいは後傾を伴わず、

肩甲棘から下角までの肩甲骨内側線(肩甲東根部から下角の手前まで)は棘突起と平行かつ、左右の肩甲骨内側縁も平行にあります。

各内側縁と胸椎棘突起の距離は、成人男性は約7cmで、成人女性は5〜6cm、

両肩峰は第1胸椎棘突起下緑を通る水平線のわずかに下を通るのも特徴です。

上腕骨は、上腕骨上面の大結節部は肩峰よりわずかに外側に位置し、

肩関節は、内外旋中間位で、両上腕骨は胸郭に平行に位置、

肘関節は、手掌を体側に向けると肘頭が後方を向きます。

骨盤は、左右の腸骨稜が水平で、

膝関節は、約5°の生理的外反があり、

踵骨は、約3.5°の外反を生じています。

まとめるとこんな感じになりますね。それぞれ確認しておきましょう。

●不良姿勢

最後、不良姿勢について。

立位の不良姿勢は、大きく4つのタイプに分類できます。

・後弯前弯型
・後弯平坦型
・平背型
・前弯型

の4つですね。

それぞれ、アライメントの特徴を簡単に説明していきます。

詳細については、

この動画の反響がよければ別で作成したいと思いますので、

いいねやコメントでリアクションください。

ではでは。

・後弯前弯型

1つ目、後弯前弯型について。

頭部は、前方位で、

頸椎は、過伸展していて、

胸椎の後弯と腰椎の前弯が増強し、

骨盤が前須しているのが特徴になります。

肩甲骨外転位、股関節屈曲位、

膝関節軽度伸展位、足関節わずかな底屈位となっている事も多いので、

併せて覚えておきましょう。

また、腰仙角が増大している事も多いですね。

腰仙角は、第1仙椎上緑と水平面との成す角度で、30°前後が正常になります。

・後弯平坦型

2つ目、後弯平坦型について。

頭部は前方位していて、

頸椎軽度伸展位に加えて、

上部体幹の後方変位を伴う長い胸椎後弯を呈し、

腰椎は平坦となっているのが特徴になります。

骨盤中間位〜後傾位の事が多いですが、前傾位の場合もあるので覚えておきましょう。

併せて、骨盤前方変位を伴う股関節過伸展位、膝関節過伸展、足関節中間位となっている事が多いですね。

足関節は、膝関節の過伸展で底屈位になりそうですが、

骨盤と大腿が前方に変異しているので、中間位になります。

・平背型

3つ目、平背型について。

頭部は前方位で、

頸椎は軽度伸展位、

上部胸椎は屈曲位で、下部胸椎は平坦、

続く腰椎も平坦となっているのが特徴ですね。

骨盤中間位〜やや後傾位ですが、前傾位の場合もあります。

股関節伸展位、膝関節軽度伸展位、足関節軽度底屈位となっている事も多いので、

併せて覚えておきましょう〜。

・前弯型

4つ目、前弯型について。

別名「軍人型」とも呼ばれる不良肢位ですね。

腰椎の前弯が増強していて、

骨盤前傾位、膝軽度伸展位、足関節軽度底屈位となっているのが特徴です。

理想的な座位と不良肢位

この章では、座位アライメントに着目して説明を続けていきます。

●矢状面のポイント
●前額面のポイント
●不良姿勢

●矢状面のポイント

まずは、矢状面のポイントについて。

具体的なポイントの前に、座っている環境が整っていなければ、

正しい評価が行えないので、

椅子の高さだけ揃えるようにしましょう。

椅子の高さは、(伸長×0.25)-0cm〜2cmで求められます。

伸長150センチなら、150×0.25=37.5cmになるので、

37.5〜35.5センチがちょうど良い椅子の高さになります。

伸長170センチなら同様に計算して、42.5cm〜40.5cmがちょうど良い椅子の高さになりますね。

ちなみに、作業する机の高さは、

先ほど求めた椅子の高さに、

(伸長×0.183)-0cm〜2cmを加えた高さになります。

150cmで、37.5cmの椅子なら、

37.5+ (150×0.183)=64.95cmで、

机の高さは、64.95〜62.95cmがちょうど良いって感じになりますね。

170cmで、42.5cmの椅子の場合は、同様に計算して、

73.61cm〜71.61cmがちょうど良い高さになります。

そんなわけで、矢状面の具体的なポイントになります。

頭や顎が前方突出していなくて、

頭部と体幹は垂直、

円背になっていたり、腰椎が後弯していたり、

腰椎が過度に前弯していたりしていない状態。

さらに、股関節と膝関節がほぼ90°屈曲位で、

足底が地面に接地している状態が、ポイントになります。

まとめるとこんな感じ。それぞれ確認しておきましょう。

●前額面のポイント

次は、前額面のポイントについて。

肩甲骨と胸郭をポイントに評価を進めましょう。

肩甲骨は、

第2~7肋骨上に位置で胸郭上で平坦に位置していて、

過度な前傾あるいは後傾がない状態、

肩甲骨内側線が、脊椎の棘突起と平行で、

左右の肩甲骨内側縁も平行な状態が特徴です。

各内側縁と胸椎棘突起の距離は、

成人男性は約7cmで、成人女性は5〜6cmで、

両肩峰は、第1胸椎棘突起下縁を通る水平線よりも少し下方でになるので覚えておきましょう。

この辺は、立位の時に説明したものと同じポイントになりますね。

胸郭は、第10肋骨の高さが、左右対称な事がポイントです。

まとめるとこんな感じ。それぞれ確認しておきましょう。

●不良姿勢

最後、不良姿勢について。

代表的な不良姿勢はこんな感じになります。

それぞれ簡単な特徴を説明していきましょう。

・ねこ背
・仙骨座り
・反り腰座位
・スフィンクス座位
・いかり肩
・なで肩
・脊柱側弯

1つ目、ねこ背について。

胸椎後弯の増大と、頭部の前方に変移により、

顎が前に突き出る姿勢になります。

2つ目、仙骨座り。

お尻が前にずれていて、

背もたれに深くもたれかかっている姿勢ですね。

3つ目、反り腰座位。

腰椎前弯の増強と、体幹の前屈により、

顎が前に突き出る姿勢になります。

4つ目、スフィンクス座位。

パソコン使用時の女性に特に見られる姿勢で、

腕を机に置く事で、体重を肘で支えつつ、

体幹の前傾と伸展、肩甲帯の挙上が見られる姿勢になります。

5つ目、いかり肩。

両肩峰が、第1胸椎棘突起下縁を通る水平線よりも、

上方にきている状態になりますね。

6つ目、なで肩。

両肩峰が、第1胸椎棘突起下縁を通る水平線よりも、

下方にきて、肩甲骨が下方回旋している状態になります。

最後7つ目、脊柱側弯について。

脊椎の弯曲によって、

肩峰の高さや、肩甲骨の高さに左右差が確認できます。

理想的な臥位と不良肢位

この章では、

●背臥位のポイント
●側臥位のポイント
●不良姿勢

について説明していきます。

●背臥位のポイント

まずは、背臥位のポイントについて。

枕が標準的な位置になければ、

正しい評価が行えないので、枕の調整について簡単に説明します。

枕の横幅は50cm〜60cmで、寝返りをしても頭がはみ出ない幅にしましょう。

枕の高さは、ベッド面と、後頭部-肩甲骨で成す角度が15°〜20°くらいになる高さかいいですね。

喉が詰まる感じがせず、呼吸が楽な位置も確認しつつ微調整しましょう。

ではでは、枕のセットが整ったら、次の3つを確認しましょう。

顎が軽く引けているかどうか
頸椎に過剰な屈曲や伸展がないかどうか
胸椎・腰椎の弯曲に異常がないかどうか

異常がある場合、身体機能の異常や、

枕、寝具の不適合が考えられるので、

適宜、調整しましょう。

●側臥位のポイント

次は、側臥位のポイントについて。

こちらも同様に、枕の調整から行います。

ポイントは、寝返りをした時に頸椎の側屈が生じない事。

背臥位から側臥位に寝返りした時に、頸椎が側屈しない高さになるように調整しましょう。

枕の高さを調整できたところで、次の3つを確認します。

顎が軽く引けているかどうか
頸椎・胸椎・腰椎に過剰な側屈が加わっていないかどうか
頸椎・胸椎・腰椎に過剰な回旋が加わっていないかどうか

異常がある場合、身体機能の異常や、

枕、寝具の不適合が考えられるので、

適宜、調整しましょう。

●不良姿勢

最後、不良姿勢について。

背臥位でよく見られる不良姿勢は次の2パターン。

頸椎過伸展
頸椎過屈曲

頸椎過伸展は、

頸椎が、過伸展し、

代償として、胸椎が過度に屈曲している状態です。

頸椎過屈曲は、

頸椎が屈曲していて、

胸椎上部から中部の過剰な屈曲と、

腰椎前弯が減少している状態ですね。

側臥位の不良姿勢に関しても、2パターンがあります。

頚椎のベット方向への側屈
頚椎の天井方向への側屈

頚椎のベット方向への側屈は、

頸椎がベッド側に過剰に側屈し、

胸椎上部にまで側屈が波及している状態です。

天井側の腸骨稜が下制しているのも特徴ですね。

頚椎の天井方向への側屈は、

頸椎が天井側に過剰に側屈し、

胸椎上部にまで側屈が波及している状態です。

天井側の腸骨稜が挙上しているのも特徴になります。

おわりに

どんな時だって、結果がでるのは、

人生が変わるのは、行動した時です。

考えている時間があるなら、少しでも行動したほうが良いと、

僕は、心から思っています。

東進ハイスクールで有名な林修先生も言っていましたが、

人は、できない言い訳と、

やらない理由を見つける天才です。

行動するのはいつだって、思い立った「今」が1番って事ですね。

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