医療職からエンジニアになれるのか?PT・OTがエンジニアを目指す前に読むべき必読書5選
はじめに
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)としての病院やクリニックで働いて来た方がエンジニア職への関心を持つケースが増えています。
その背景には、SNSやYouTubeなどで「未経験からでも高収入が得られる」「フリーランスとして自由に働ける」といった誇大広告があるのではと思います。
しかしながら、これらの広告の多くはプログラミングスクールやエンジニア養成校による過剰な表現であることが多いです。
実際に著者の友人の中にはプログラミングスクールに申し込み、学び始めた後にプログラミングなどがあまり自分に合わずにエンジニア転職を辞める方がいました。
そこで本記事では、エンジニアになるための方法は扱いません。
代わりに、エンジニアという職業の実態を理解し、自身の適性を判断するための参考図書をご紹介します。
これらの図書は、IT企業で働く筆者と実際に療法士からエンジニアに転職し、今もエンジニアとして勤しんでいる方と話し合い、
エンジニアなるか悩んでいたら、まず読むべき本を5冊を選定し、紹介します。
ぜひ5冊読んでみて、自身のエンジニア適性を考えてみてください!
*なお、本記事では主にIT業界のエンジニアについて扱います。
第一関門:デジタル技術に興味を持てるか
エンジニアに必要な適性として、技術に興味を持てるかどうかが重要です。
デジタル技術には様々な分野があります。
まずは、次に紹介する学習コンテンツを通して、幅広い技術分野を俯瞰し、自身が興味を持てる分野があるかを確認してください。
Progate
プログラミングは今や、数学や理科と同様に将来にわたって重要なスキルとなっていますが、プログラミングに対して苦手意識を持つ方も少なくありません。特に理系の方でも、プログラミングにアレルギーを感じることは珍しくないかもしれません。
そこでおすすめなのがProgateです。
Progateは、オンライン学習プラットフォームで、初心者からプログラミングを始める人に最適です。非常にわかりやすく、使い始めやすいことが特徴です。
まずは、プログラミングを体験してみることが大切です。もしプログラミングが「つまらない」「怖い」「辛い」と感じた場合でも、それは早期に自分に合っているかどうかを知る良い機会です。
この時点で適性がないと感じたら、それは他の仕事や現在の仕事について考え直すきっかけにもなります!
令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室
この書籍は、情報処理技術者試験の対策書として知られています。
システムエンジニアを目指す人は必須であり、Webエンジニアにとっても、IT基礎知識を網羅的に学べる一冊です。
また、試験があるため学習の達成度を判断しやすく、目標を持ちやすいのでおすすめです。
さらに、未経験者の場合、この資格を取得していれば書類選考で有利に働く可能性があります!
資格勉強としてこちらの本を取り、勉強し適性を感じて見ましょう!
ネットワークがよくわかる教科書
内容は専門的ですが、この書籍に興味が持てれば、相当の素養があると言えます。
この書籍では、ネットワークの基礎知識を網羅的に学ぶことができます。豊富な図解で分かりやすく、ネットワーク分野への第一歩として最適です。
この本を読めば、日常的に利用しているインターネットの仕組みを理解できます。
実際に、多くのIT企業が入社前の課題図書としてこの書籍を推奨していますので、IT企業に入社を考えている人は読んでみていかがでしょうか?
プロになるためのWeb技術入門
Webサイト・Webアプリケーションってどう動いているのか?技術の根本の部分にふれることができる書籍です。
私もこの本をはじめて読んだときには正直、理解できないことだれけでした。しかし、断片的な知識が蓄積されることでも、「分からないことがわかるようになり」エンジニアとの会話がスムーズになったことを覚えています。
こちらも読んでいて、理解できずとも面白い!と思えたら、かなり素養ありです!まずは流し読みをオススメします!
第二関門:デジタル技術を仕事にしたいか
医学・医療・リハビリの知識に興味があっても、実際の臨床業務に適性があるかどうかは別問題です。これは皆さんのこれまでの経験からもおわかりいただけるかと思います。
デジタル技術とエンジニアの関係も同じです。デジタル技術に対して興味を持ち適性があったとしてもエンジニアという職業に適性があるとは限りません。
次に紹介する本はエンジニアの職業や業務について理解を深めることができる本です。
理解を深めて、自分が職業や業務に対しても適性があるか考えて見ましょう!
21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう AI/DX時代を生き抜くためのキャリアガイドブック
こちらはWebエンジニアの著者がWeb系エンジニアという職種自体の解説をしてくださる貴重な本です。
「エンジニアがある働くWeb系企業とはなにか」
「Web系エンジニアにはどういう職種があるのか」
「どういった仕事をして、どういった技術を使っているのか」
この本を読むとこれらがわかるようになります。
IT技術には興味があることはわかったけど、IT技術を使ってどのように働くかイメージがつかないと思います。
そのような方は、この本を読んで、エンジニアとして働くことに興味があるかどうかを考えてみることをお勧めします。
システムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへ
この書籍はキャリアガイドではありませんが、システム開発のプロセスを詳しく解説しています。
エンジニアになる場合、システム開発の一部を担うことになります。本書を読めば、システム開発の全体像や、エンジニアに期待される役割がわかります。
こちらの書籍はエンジニアではない方がエンジニアといっしょにシステム開発を行う方法を解説した書籍です。
「システムを作るとはどういうことか?システム開発の全プロセスを本書では解説しており、エンジニアになったときにどのように自分は仕事を依頼されるのか?どんな役割を果たさないといけないのかがわかります。
エンジニア志望でない方でも、この書籍を読むことで、エンジニアとシステム開発を円滑に進められるための知識が得られます。
エンジニアと協働する架け橋人材を目指す方におすすめの一冊です。
最後に:適性が分かった後にやるべきこと
適性がないかもと思った方へ
正直なところ、上記の本をすべて読み切れる方は100人に1人もいないでしょう。多くの方は途中で挫折してしまうと思います。
しかし、エンジニアが自分に適していないと感じた場合でも、それは重要な気付きです。
IT技術の勉強は決して無駄にはなりません。
現代社会では、ソフトウェアがあらゆるビジネスに組み込まれており、エンジニアにならなくても、IT技術の知識が求められています。
エンジニアにならなくても、エンジニアと協力して新しいサービスや製品を生み出すことができます。
IT企業では、プロダクトマネージャーや企画職などのビジネス職種でも、エンジニアと協力して業務を行う必要があります。今回紹介した書籍で、そのための知識が得られます。
企業には多様な職種がありますので、他の記事も参考にして、自分に合った職種を探してみましょう!
適性があるかもと感じたか方へ
逆に、今回紹介した書籍をすべて読破できた方は、エンジニアとしての適性が高いと言えるでしょう。少なくとも、新しいことを学ぶ力は備わっています。
エンジニアになるための方法は多くネット上に情報があると思います。
ぜひエンジニアへの道を切り開いてみてください。
ただし、注意点として、Googleなどで直接検索するのではなく、Qiita や Zenn などの信頼できる技術者コミュニティの記事を参考にすることをおすすめします。
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また、職種がわかってもどんな企業がよいか分からない、
本を読んでいるだけど分からない場合は、
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