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税務署はここを見ている!相続税の税務調査を徹底解説

相続税の申告ってちゃんとしたつもりだけど、本当に大丈夫かな…?
こう思う方、多いですよね。相続税の税務調査は、所得税や法人税に比べてかなり高い確率で行われるんです。
しかも、税務署は事前にしっかり調査して、ここぞというポイントを突いてくるので要注意!

この記事では、相続税の税務調査がどのように進むのか、税務署はどこをチェックしているのか、実際にあった事例も交えて詳しく解説します
「うちは大丈夫」と油断せず、しっかりポイントを押さえて対策しましょう。




1. 相続税の税務調査、実はだいたい20%の確率で来る!


まず、相続税の税務調査がどれくらいの確率で来るのか知っていますか?
• 税務調査が入る確率:約20%
→ 10件の相続税申告のうち、2件は調査の対象になります。
• 申告漏れが指摘される確率:なんと85.8%!

国税庁のデータによると、1年間で約8,000件の税務調査が行われ、そのうち7,000件以上で「申告漏れ」が発覚しています。

たとえばこんなケース:
「預金は全部書いたつもりだけど、亡くなった父が別の銀行に口座を持っていた」
「現金で引き出したお金をタンスにしまっていて、それを忘れていた」


こうしたケースは実際によくある話。税務署は事前にかなりの情報を集めてから調査に来るので、「見つからないだろう」は通用しません。



2. 贈与税のチェックもされる?


相続税の調査はわかるけど、贈与税も調査されるの?」という質問、よく聞きます。

結論としては、贈与税単独の調査は少ないですが、相続税の調査時に贈与税の漏れも一緒にチェックされることが多いです。

特に税務署が目を光らせているのは以下のケースです:
• 住宅購入時の資金援助
→ 親や祖父母からもらったお金で家を買っていないか。

• 不動産の贈与
→ 名義変更の登記情報はすぐに税務署が把握します。

注意ポイント:
年間110万円までなら贈与税は非課税ですが、「贈与契約書」を作成しておくのがおすすめです。
税務調査が入ったときに「ちゃんと贈与した事実」を証明するための強力な証拠になります。



3. 税務署はここまで調べる!チェックポイントは?


税務署が調査に来る前に、まずは事前にしっかりチェックしています。その主なポイントは以下の通りです。

① 預貯金の残高と履歴
• 亡くなった人(被相続人)の全ての銀行口座を確認。
• 過去5年分の通帳履歴を取り寄せて、怪しい入出金がないかチェックします。

例:
あるご家族は「通帳はもう捨てた」と主張しましたが、税務署はすでに金融機関から履歴を取り寄せていました。
通帳がないから大丈夫」とは絶対に思わないようにしましょう。

② 不動産の状況
• 申告書に書かれている不動産以外に、漏れているものがないか。
• 法務局で登記情報を照合し、共有名義の不動産もチェック。

③ 保険金や故人の過去の申告
• 保険金の支払い履歴が正しく申告されているか。
• 故人が生前に申告していた不動産収入や預貯金がきちんと相続税に反映されているか。



4. 実際の税務調査、どんな流れになる?


税務調査は、税理士が関与していれば税理士に、いなければ相続人に直接連絡が来ます。調査は基本的に「1日」で終わりますが、その後の確認や追加調査は数カ月に及ぶこともあります。

訪問調査のポイント:
• 時間帯:朝10時~16時(お昼休憩あり)。
• 場所:故人の自宅または相続人の自宅。
• チェック内容:預金通帳、証券口座、カレンダーに書かれた銀行名や証券名、リフォーム履歴など。


調査官の質問例:
• 「故人の趣味は何でしたか?
→ 絵画や骨董品、ゴルフ会員権などの漏れがないか確認。

• 「最後に大きな出金があったのは何のためですか?」
→ 不自然な出金やタンス預金がないか追及します。



5. 思わぬところから追加課税!タンス預金の発覚事例

あるご家庭では、故人がタンスに現金を保管していたことが後から発覚し、追加課税となりました。

事例:
• 相続税の申告後、税務署が調査を実施。
• 調査官:「相続税はどうやって納めましたか?」
• 相続人:「現金で納めました。」
• 調査官:「でも、通帳には税金分の引き出しがありませんね?」

→ 結果、故人のタンス預金が申告漏れとして追加課税!


教訓:
タンス預金も立派な「相続財産」です。現金で納税する場合は、そのお金の出どころも正しく申告する必要があります。


6. 税務調査に備えるためにできること


税務署の調査を安心して迎えるためには、次の3つの対策が重要です。
1. 故人の財産をしっかり把握する
• 預貯金、不動産、保険金など、全てリストアップする。

2. 贈与契約書を作成する
• 贈与があった場合は、契約書を作って保管しておく。

3. 専門家に相談する
• 税理士に早めに依頼することで、申告漏れやミスを防げます。



まとめ:税務調査は事前準備がカギ!


相続税の税務調査は確率20%、決して低くはありません
税務署はしっかりと下調べをして、「ここだ!」というポイントを徹底的に調べてきます。

大切なのは、故人の財産を正確に把握し、正しい申告をすること。
タンス預金」や「申告漏れ」が発覚すると、後から大きな追加課税になる可能性があります。

もし相続税の申告や税務調査で不安なことがあれば、迷わず税理士などの専門家に相談しましょう。
きちんと準備をしておけば、税務調査も怖くありません!

これを機に、家族で財産や相続について一度話し合ってみるのもいいですね。

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