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理学療法士を題材とした小説【歩む力】が出版されました!

ついに理学療法士を題材とした小説が出版されました!
この小説を書くのにたくさん悩んだりしましたが、リハビリ現場をリアルに届けられたらなと思っております。


物語に込めた想い──小説「歩む力」の紹介


挑戦」と「再生」をテーマにした小説「歩む力」。交通事故による脊髄損傷で走ることを奪われた元陸上選手・吉田紗希、右足麻痺を抱える田村拓海、そして二人を支える新人理学療法士の結城悠馬。それぞれが苦悩や葛藤を抱えながらも、一歩ずつ前に進んでいく姿が描かれています。

この物語が生まれる背景には、私自身の経験が大きく関わっています。



制作のきっかけ──「誰かの力になりたい」

私がこの物語を描こうと思ったのは、自分の職業や周囲で見た多くのリハビリ患者の姿をみてきたからです。リハビリの現場では、希望と絶望が隣り合わせです。それでも、一歩ずつ歩もうとする患者様の姿や、それを支える人々の想いを目の当たりにしてきました。

足を動かす」という単純な行為が、どれほど大きな意味を持つのか。このことを伝えたいと思い、書き始めたのが「歩む力」でした。


制作中の苦労──キャラクターと感情のリアリティ

物語を書く中で、最も苦労したのは登場人物の感情をリアルに描くことでした。
• 紗希の絶望と希望
事故によってすべてを失った彼女の苦悩は、多くのリハビリ患者が抱える現実そのものです。一方で、紗希が少しずつ希望を見いだし、挑戦していく過程は、彼女の中にある小さな光をどう描くかが悩みでした。これを表現するため、過去のリハビリ患者の声や、自分の経験を何度も思い出しました。

• 拓海の挑戦心
彼の姿は、「小さな成功が次の一歩を生む」というリハビリの本質を体現しています。拓海が見せる明るさや前向きさの裏には、孤独や不安も隠れています。その二面性をいかに読者に感じてもらうかにこだわりました。

• 悠馬の成長
悠馬は「支える側」の象徴として登場します。しかし、彼自身も患者と向き合う中で葛藤を抱きます。「完璧な理学療法士」ではなく、「共に成長する存在」として描くことに重点を置きました。



読者へのメッセージ

この物語は、単なるリハビリや理学療法士の現場を紹介する小説ではありません。「人はどんな絶望からも、前に進む力を持っている」というメッセージを伝えたいと思っています。

• 「今の自分には何もできない」と感じている人へ
小さな一歩が未来を変えるきっかけになる。紗希や拓海の姿を通して、その希望を感じていただけたら嬉しいです。

• 支える側の人々へ
理学療法士としての悠馬の視点から、「寄り添う」ということの大切さを描いています。支える側もまた、支えられることで成長すると思っています。


未来への展望

世間では「リハビリ」の言葉は浸透しつつあるのに「理学療法士」という言葉はあまり浸透していないと思いました。

そこで、小説を書いて理学療法士という職業を広く知ってもらえたらいいな。。と勝手に大作家みたいなことを思ってました。

リハビリはどんなものかというのは実際の現場を知らない人は多いと思います。
この小説をたくさんの人に読んでもらって「理学療法士」という職業を知ってもらえたら嬉しいです!

今後、この物語を通じて多くの人に「一歩を踏み出す勇気」を届けたいと思っています。もしこの小説を手に取っていただけたら、皆さんの心の中に小さな希望が灯ることを願っています。

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