私たちが学ぶ意味
当社の理学療法士スタッフ9名で第63回近畿理学療法学術大会(2月4日、大津市)に参加してきました。残念ながらスタッフからの研究発表はできませんでしたが、特別講演や他施設からの研究成果を拝聴することにより、「そんな視点があったのか」「んん、私の考えと違うぞ」「この考えを取り入れて明日からの業務に活かそう」などなど、参加したスタッフには多くの学びがあったと思います。
これは当社のことではないと前置きをしておきますが、とても残念なことに「〇〇が忙しくて、余裕がない」という理由で学びを止めてしまう方々がいます。それぞれの理由に一定の理解は示しますが、私たちの仕事の特性を自覚していないが故の無責任な発言ではと心配になることがあります。私たち医療・介護に携わる者は、対象となる方の病状や心身の現状を正確に把握し、迅速に問題点を抽出して看護やリハビリテーションサービス、そして介護を提供する必要があります。
科学(医学、看護学、リハ医学 etc.)は目まぐるしく日進月歩を繰り返しているのですが、この進歩に私たちが取り残されると令和なのに昭和の看護やリハビリテーションサービスを堂々と提供してしまうことになります。困ったことに医療において素人であるご利用者さんには、この不勉強さが実にバレにくいのです。担当者が日々自己研鑽に励んでいたら、ご利用者さんはもっと良くなっていたかも知れないと考えると、詐欺?専門職としての背信行為?ではないでしょうか。
私たち医療専門職としての使命は最新の知識と技術を身に付けて、老いや病、生活障がいで悩み苦しむ方々に惜しみない支援を提供することです。言い換えれば、最新の知識と技術を身に付けていなければ私たちの使命は決して果たせないのです。だから「〇〇が忙しくて、余裕がない」から学べないという言い訳は通用しないと考えるべき仕事なのです。
私たちが学ぶ意味とは、自己の研鑽に留まらずその先にあるご利用者さんの”HappyやSmile”のために学び続けることです。リハビリ本舗は学びを止めない専門職集団であり続けるために、常に『学ぶ意味』を忘れずにいようと誓う学会参加の日になりました。