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大迷走のノロノロ台風

 この度の台風10号の牛歩迷走ぶりには、本当にヤキモキさせられましたね。大きく予定が変わってしましたという方も多かったでしょう、でも周辺地域の皆さまに大きな被害がなかったことで胸を撫で下ろしております。ただ、九州地方をはじめ大きな被害にあわれた方々にはこの場を借りてお見舞い申し上げます。元旦の能登半島地震、お盆過ぎの史上最強クラスの超大型台風と、今年は災害の当たり年なのかも知れませんね。

 災害の時によく話題となるのが避難所のことです。炊き出し、救援物資、感染対策、ボランティア活動、ダンボールベッド、不活動防止運動などなど、その多くが支援側の話題ですね。ただ避難所暮らしが長期化する場合には、共同生活の場となります。そこで少し気をつけておきたいことをお伝えしておきます。私の知人が熊本で災害支援の活動を行なっており、先の熊本地震での経験談を教えてくれましたので、お伝えしておきます。

 避難所にいる人たちが、自分たちで自治をするといことが重要だそうです。いつまでも支援に頼っているだけでは、行政などの支援側の考えた生活の中で閉じ込められ、不自由さゆえのストレスが蓄積してそうです。そこで、避難所の方々がある程度自分たちで避難所内の生活環境を整えるような行動が必要です。たとえば、体育館に避難をすると、来た順にそれぞれの場所が決まっていきます。そうではなく、『外への出入りが多い子ども連れの人は入り口の近くにしましょう』とか、トイレへ行くのに人を乗り越えて行くのだとしたら『ここに通路をつくりましょう』というように、少しでも生活がしやすいように、自分たちで改善していく行動です。実際に熊本地震のときは、被災者のなかにリーダーシップのある方がいらっしゃって、被災者の方々がまとまって自治運営をして、避難所の生活の質をみんなで改善していったという例があったそうです。あまり強引なリーダーシップも別の問題を引き起こすので、さりげなく『ご飯を配るのを手伝ってくれる?』『掃除するのでできる人は手伝ってね』というように声をかけてうまくいったそうです。

 天災は忘れた頃にやってくると言われますが、老若男女の誰もが被災者になり避難所生活を送る可能性があります。支援する人たちや行政も経験値を貯め、より清潔で快適な避難所生活の支援を構築中ですが、避難所でも各地での経験を伝聞・共有し被災者自らが共同して快適な生活を送れるように心がけることが、避けられない災害に対する準備の一つだと言えるでしょう。
さりげなく『ご飯を配るのを手伝ってくれる?』『掃除するのでできる人は手伝ってね』というように声をかけてうまくいったそうです。
 9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いています。台風シーズンも真っ只中です。どうぞ皆さまご自愛をいただき、災害には十分に備えてください。

 追伸、9月1日は弊社の『リハビリ本舗あっぷる訪問看護ステーション』の16周年でした。台風騒動で十分なご挨拶もできず1日遅れましたが、心より日頃のご愛顧に感謝をいたします。これからも信頼される「かかりつけ看護師、かかりつけ理学療法士・作業療法士」として、地域の皆さまの生活を支援いたします。

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