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「頼れる場所」はこちらです。

小さい頃の記憶はありますか?5歳ごろから記憶を司る海馬が成長するので「思い出」がしっかりと記憶として存在してくれると聞いたことがあります。

小さい頃の経験や記憶は、私の今の人生に大きく影響してると感じています。皆さんはどうですか?
今日は、一昨日あった話を綴ります。

近所のご夫婦の話

私が小さい頃、お世話になっていたご夫婦がいる。
旦那さんは自治会長、奥様は婦人部に所属していた気がする。

4文字の苗字のそのご夫婦はとても私を可愛がってくれた。
会うたびに小さかった私の、小さな話に耳を傾けてうなづいて微笑んでくれた。20年も前のことだから詳しくは覚えていないけれど、とても感じの良いご夫婦だったことは覚えている。

旦那さんはもう亡くなってかなり経つ。
奥さんは、腰が痛くてデイサービスに通っているらしい。
本当にたまに見かける。
1年に1回くらいの頻度でシニアカーを押すおばちゃんを見る。

頼みごとをしたくなる存在に

月曜日の夕方、祝日なので少し早く夕食の準備をしていたらチャイムが鳴った。「こんな時間にごめんなさいね」

シニアカーを押してきたのはおばちゃんだった。
びっくりした。

「これ、頼めたりする?」と取り出したのは、詩が書かれた紙。

デイサービスで仲良くなったおばあちゃんが詩歌集を作りたいからワープロにしたいとのことだった。
自分もパソコンを持っていたけれど、全部捨てたことに依頼を受けてから思い出したらしい。そういうところ変わってないと思った。
やっぱり優しい人なんだと思った。

「いいですよ、やりますよ」と返すと、「ここくらいしか頼めるところなくて」と言っていた。
とても嬉しくなった。

小さな困りごとから

おばちゃんとはLINE友達になりました。彼女だけではなくて、私のLINEには色々な年齢の色々な所属の人がいます。

小さな困りごとも、LINEがあれば聞けるし これならいつでも繋がっているから、困りごとが起きてもいつでも対応できる。

おばちゃんには今までたくさんお世話になったぶん、なにかしらの形で返すからね と そんな気持ちでLINEを打ちました。

「いつでもなんでも言ってね」

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