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同情するなら…🛡️

賃貸に住んでいる友人が言った。
「私、家なき子だから」
えぇ⁉️🤯
「いやいや、賃貸と持ち家は生活スタイルによって合う合わないがあるから、それは家なき子とは言わないよ💦本当の家なき子にぶっ飛ばされちゃうよ」

久しぶりに聞いたそのワード🌪️
1994年-1995年ドラマ「家なき子」👛
huluで検索してみると、あった‼️😳

非常に残酷な内容だ⚔️
家庭内暴力を受けている小学生の少女が、理不尽な環境に負けずに逞しく生きていくドラマ…
一言でまとめてしまうと重みがあまりないが、非常に重い🪨

そのドラマが放送されていた時、主人公のすずよりも私は幼かった👧
親には「そんなもの見るんじゃない」と言われていた。

クラスで話題のドラマを自分だけ知りませんというのは仲間はずれにされる恐怖もあり、こっそり録画をして後から観ていた。
子供だって、教室という狭い世界で生き抜くために必死だ🥲
当時はどこまで理解していたか?定かではないが、インパクトが強かったことだけはたしかだ💔

「同情するなら金をくれ‼️」
この台詞がとにかくクラスで流行っていた。

テストを返却する時に、担任が点数の悪いちょっと悪ガキ男子に「どうした、もっと出来るぞお前なら」と言った時、「同情するなら点をくれ!」とふざけて返していて、うまいこと言うな…と思った。
お調子者の彼は、そこそこうまく世の中を渡っているのかな…🫠

家なき子は過激な暴力やいじめのシーンが多い💥
現代にそぐわない過激なものや役者さんの事情により再放送禁止のドラマが増えた中、家なき子をhuluで簡単に観れることに驚いた🫨
名作なのに残念だな、と思うドラマも沢山ある。
基準がいまいち分からない🤷‍♀️

あの過激な話は、主人公すずを演じた安達祐美さんの超可愛いルックスでなんとか成り立つのでは…❓とも思う。
トレーナーにオーバーオール、首からぶら下げたお財布がすずのトレードマークだ。
役者さんが可愛いので、同じオーバーオールもなんだか愛おしく見えてしまう💕

でも実際は、毎日同じ服を着て可愛い…なんて思われることはない😟
公立の小学校時代は色々な子がいた。
子供は世の中の事情なんて知らない。
クラスメイトで毎日同じ服を着ている女の子がいた。
子供は残酷だ。
「くっせー!お前何日風呂入ってねーんだよ!」と言われていた。

4人兄妹で、その子は末っ子だった。
一度その子の家に行ったことがあるが、玄関から足の踏み場がなく、平日の昼間なのにお父さんはゴミの中で酒を飲んで寝転がっていた。
子供の私に挨拶もしてくれなかった。
6人暮らしなのに、どうやってこの中で生活しているんだろう🤔と不思議だった。

子供ながらに、なんとなくその場にいてはいけないような気がした。
一刻も早く去りたかった。

ある日、その子がアタマジラミに感染してしまった。
兄も姉も感染して、あっという間に学校中に広まってしまった。
「くっせー!」では終わらない。
「ゴミ」「クズ」「バイキン」「○○家死ね」
勉強ができなかったので「バカがうつる」とまで…。家で勉強する時間など、その子に与えられているわけがない。

でもその子は決してメソメソしたりはしなかった。
やられた分は徹底的にやり返す‼️言われっぱなし、やられっぱなし、ということは絶対になかった。
差し伸べられた手すら跳ね除ける子だった。
だからますます孤立していた。
「きたねーのは顔と服だけにしろよ。性格ブス!」
あまりの気の強さからクラスで完全に浮いた存在になってしまっていた。

久しぶりに家なき子を観て、ふとその子を思い出した。
なんかすずとちょっと似ている…。

一度その子がいない時に、帰りのホームルームでいじめについて話し合いをしたことがあった。
「あの子だって人のこと言えないくらい性格悪いじゃん」と、クラスメイトは口々に言った。
私はそう思わなかった…といえば嘘になる。
本人のいない時にホームルームで話し合うことが果たしていいことなのか…?
結局、話し合いはまとまらなかった。
むしろ「あの子だって悪い」という結論で終わってしまった😓

今考えると、その子の異常なほどの気の強さは、必死に考え抜いた上での生き方だったのかもしれない。
転校も引越しも出来ない家庭の事情を幼いながらにしっかり受け止め、「負けるわけにいかない!」「逃げるわけにいかない!」「自分は強くあり続ける!何を言われても、どんな嫌がらせを受けても!」
同情なんかで救われない!!と…🌋





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