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半世紀愛されるもの🌊

東京から最も行きやすい温泉地、熱海♨️
稜線の美しさで有名な熱海🎆

「熱海殺人事件」🌊

いきなり物騒な🫨

つかこうへいさんの戯曲だ✨
1973年に初演、1974年に岸田戯曲賞を受賞、小説化や映画化もされている🎖️
プロアマ問わず50年以上も再演され続け、なんと推定8500ステージ🤯
熱海殺人事件は、さまざまなバージョンがある🎨
役者を変え、劇場を変え、今も全国どこかの劇場で上演されている🌟

今回は「ザ・ロンゲスト・スプリング」🙂

舞台は、刑事と容疑者の取り調べ室🕵️
登場人物は4人。
警視庁にその人ありと謳われる木村伝兵衛部長刑事、富山県警から呼び出された熊田留吉刑事、木村の部下で木村の女でもある水野朋子婦人警官、容疑者・大山金太郎。

ある工員が幼なじみの女性を痴情のもつれで熱海の海岸で絞殺する、という事件が発生💥
取るに足らない三流の事件を劇的な事件に仕立てようと、鬼刑事が型破りな捜査を展開していく🌪️

この4人が所狭しとのたうち回る105分⚡️

舞台上には机と椅子だけ😳
大筋は殺人事件の捜査なのだが、重要なのは殺人事件の解決ではない。
殺人事件を通して、登場人物達がそれぞれ己の人生の課題を解決しようと試みること🔥

登場人物というのは基本的に個性的なキャラクターが多いが、極めて強烈だった。
人を小ばかにしたような放漫なふるまいをするが、どこか憎めない木村部長刑事。
木村部長刑事に振り回されながらも、可愛らしく芯の強い水野婦人警官。
過酷な生い立ちから這い上がるためにあらゆる手段を使うが、根は純朴な熊田刑事。
サングラスで強面ぶっているが、素顔になると若者らしい優しさや弱さを見せる容疑者・大山。

飛び交う言葉は、聞き慣れている日常会話とはほど遠い⚡️暴力的で差別的発言も沢山ある。

手を加えられているとはいえ、50年前の戯曲。
現代にそぐわっているか?といえば、そぐわないかもしれない🙄
時代は令和のはずなのに、なぜか身震いするほど心に響いてきた❤️‍🔥
熱海殺人事件は、役者と観客が発信者と受信者として空間を共有することを大切にしているそうだ🫶
客席が明るいパターンは珍しい😶‍🌫️

✨名作に媚を売るわけではないけれど、やはりこの戯曲に正面から向き合っていると、こう感じざるを得ない。「熱海殺人事件にはすべてがある」✨
と。

現代では完全にアウトな台詞が連発されるのに、観客は20代も結構いて「面白かったー!」と言っていた🫠
50年以上も愛され続ける…。
時代は変わっても、人の感情に訴えかけるものは変わらないのかもしれない…🌳

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