ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語➀見出し編
こちらのTweetに感化されて「ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語」というシリーズを始めることにしました。
※こちらの方はtartegamesというサークルでゲーム制作をなさっている方です。
私は以前、1年間ドイツに交換留学をしていました。ドイツ語レベルはCEFRのB2で、ギリギリ現地でアルバイトができるかどうかくらいです。もうすぐボードゲーム歴7年目に突入することもあり、その知識を活かせたらなと思います。
ドイツ語が得意な方、何か間違いがありましたらご指摘お願いします。
今回はルールブックの基本ということで、見出し編をお送りします。
参考にしたのはこの3つ。手元にあったドイツ語ルール付きのゲーム達です。
【】内はドイツ語、〈〉内は対応する英語、「」内は対応する日本語。そして、その下に日本語で解説をつけます。
※解説でドイツ語の単語が出てきた際、ドイツ語を勉強したい方のために定冠詞(der, die, das)をつけておきます。
【Spielmaterial 】【Inhalt】
(Components)
「内容物」
【Das Material】は「材料、道具」などの意味があり、日本語でも材料のことをマテリアルと呼ぶことがありますね。
【Der Inhalt】は「中身、内容物」という意味です。
→この二つは「ゲームに使うもの」と「内容物」くらいの違いなのでどちらも使われることがあります。
【Das Material / Die Materialien 】という変化をして複数形になるはずですが、何故か単数形のままです。
※概念だから不可算名詞扱いなのか、ひとかたまりに扱っているからなのか調べても分かりませんでした。ただし、ブログなどを見ても、基本的に単数形を用いているようです。
参考にしたこの記事もインサートやダイスタワーについて書いてあって面白いですよ。
※追記
【Material】は質量名詞/物質名詞とも呼ばれ、液体・職業と同様に基本的に単数形かつ無冠詞とのこと。
確かに液体にも複数形があり、数えられる名詞として使うこともあるって習ったなぁ……。
情報提供ありがとうございます!!
【Spielübersicht 】【Spielidee】
〈Game Overview〉
「ゲーム概要」
【Die Übersicht】自体は「見通し」という意味と「一覧」という意味があります。
サマリーのことを【Die Übersicht】と呼ぶこともあるので注意が必要です。
【Die Idee】は「考え、観念」などの意味があります。きっと、どんなゲームか伝えたいんだろうなというくらいで大丈夫です。
【Spielziel】
〈Aim of the game〉
「ゲームの目的」
【Das Ziel】は「目的」という意味なので、「目標カード」ならば「Zielkarte」になります。
【Spielvorbereitung】
〈Game set up 〉
「ゲームの準備」
【Die Vorbereitung】が「準備」なのでそのままですね。
【Spielablauf】
〈How to play〉〈Turn overview〉
「ゲームの流れ」「ゲームの進行」
【Der Ablauf】が「進行」なので、〈How to Play〉は対訳ではありません。〈Flow of the game 〉だと長いなどの理由でこうなっているのかもしれません。
豆知識
【〇〇lauf】 という単語は移動や動きを示すことが多々あります。これは「移動する、歩く」という意味の【laufen】という動詞から派生した物が多いからです。
【Spielende】
〈End of game〉
「ゲームの終了」
ちなみに「ゲームの終了条件」を直訳したい場合は【Endbedingung】になります。長いし使っているのをあまり見たことがないので【Spielende】が適当だと思います。
【Variante】
〈Variation〉
「バリエーション」「ヴァリエーション」
ほぼ英語や日本語と同じ発音ですし、使い方もほぼ同じです。日本語の「バリエーションルール」に対応する語は見つかりませんでした。あるかもしれませんが一般的では無いと思われます。
今回は(ブレが少なくて簡単なので)見出しに関して書きました。
好評でしたら「ダイスゲーム編」「トリックテイキングゲーム編」「配置ゲーム編」などを書こうと思います。
執筆:レグルス
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所属団体:アニマルウィップ
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※追記
②カード編はこちら