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カルトに埋没した兵庫県知事選挙

今振り返ると兵庫県知事選挙期間中は、本当に異常だった。
ネット上では斎藤知事を擁護するデマが溢れていた。
冷静に考えれば、直ぐ嘘だという事が分かる程ひどいデマが流されていた。

例えば、パワハラが無かったというデマ。

このデマについては、斎藤知事本人が百条委員会で「机を叩いたり」「付箋を投げたり」「厳しく叱責」をしたことを認めており、謝罪をしている。

その上で、パワハラかどうかの判断は百条委員会及び第三者委員会に委ねられており、パワハラが無かったと断じる事が出来ない状況だという事は承知の事実のはずだった。

この当たり前の指摘をx上で発言すると、直ぐに批判的なコメントが飛んできた。

コメントの多くは荒唐無稽な話で事実を歪曲して斎藤知事を擁護する内容だった。

カルトに埋没する恐怖

デマを信じて盲目的かつ狂ったように斎藤知事を擁護する人が一部であれば問題はなかった。

実際は選挙期間中、荒唐無稽なデマをSNSや動画で垂れ流す多くの人と、そのデマを盲目的に信じる多くの人であふれていた。

そして、この流れに乗じて斎藤知事は当選してしまった。

カルトに日本が埋没してしまったのかのうような恐怖を覚えた。

このような事は繰り返してはいけない

選挙は民主主義の根幹であり、荒唐無稽なデマによって民主主義が歪められてはいけない。

今回の異常な選挙については、斎藤知事が公職選挙法違反で刑事告発され、そして対立候補であった稲村陣営もデマに対して、「偽計業務妨害」と「虚偽事項公表罪」「事実歪曲公表罪」で刑事告発し、どちらも受理されている。


稲村陣営の刑事告発については、稲村陣営に対するデマを対象としているが、神戸新聞が今回の選挙に影響を与えたと思われるいくつかのyoutubeチャンネルを掲載した。(現在は記事が有料化)

掲載されている高橋弘樹氏のリハックや、中田敦彦氏のyoutube大学、へライザー総統、虎ノ門ニュースの須田慎一郎氏・高橋洋一氏の動画を確認したところ、どれも立花氏をはじめとしたデマが垂れ流されていた。

これらのデマを垂れ流す行為も選挙を歪めたことは確かだと思う。
稲村陣営に対するデマと同様に、警察、検察、そして司法には、厳格な対応と処罰を求めたい。

そして有権者に対してはネットに溢れる情報を盲目的に信じるのではなく、詐欺や犯罪に目を向けるような厳しい目でSNSや動画で流される情報を批判的に見て頂きたい。

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