山羊座覚書 20250127
植物をはじめて1年3ヶ月。
マダガスカルや南アフリカの塊根植物やソテツ、サボテン、アロエなど。
園芸には昔から興味があった。何度か挑戦してあきらめての繰り返し。今でも温室は夢の一つだ。
一番最初の記憶は小学生の頃。
近所に温室の植物園とプールでの釣り堀をやっている謎のエキゾチックな施設があった。見たこともないサボテンの造形に魅了され、ねだって買ってもらった。名前も格好よかった。兜丸。
かわいくて、たくさん水をあげて、へしゃげて消えた。
2000年代に入って、いとうせいこう編集の雑誌『PLANTED』が抜群に素敵だった。趣味家や栽培家の温室から海外の植物園、盆栽やファッションと、カルチャー化された内容が素晴らしい。憧れが増し増しになり、蘭に挑戦した。
超簡易ビニール温室に裸電球を点けて、個性的な蘭、パフィオペディラムを愛でた。
あまりにも設備なく、知識なく、遠出の外出が多かったため、ごめんなさい。
今は塊根植物。一年と少しで大小50鉢くらいに増えた。まだ一株も枯らしていない。私が成長したというよりも、SNSやYouTubeで公開される多くの情報、育成ライトなど育成環境を整える資材の進化と低価格化のおかげだと思う。
よい時代。ありがとうございます。
半年以上心配しているひと株があった。葉が出ない塊根植物のグラキリス。
子供がそのかたちを見て、ほねチキンと名付けた。NHKのアニメ、チキップダンサーズのキャラクターに似ているからだと言う。確かに。アニメも面白い。
今日、何気なく様子を見ていると、ほねチキンの枝先に小さく緑が輝いている。
本来、葉を出す季節ではないはずだが、元気のしるしだとうれしく思った。